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「内容が興味深かったからかな?
つい夢中になってしまったよ
人って夢中になり過ぎると一日経ってても気づかないものなんだね」
降「普通気づくと思う
…じゃあ夢中になり過ぎて名前を呼ばれても反応しない事は?」
「それはたまにある事らしいよ」
降「あるのか」
「うん だから肩叩かれたり目の前で手を振られて気づくのはよくあったかな
…あと耳元で叫んできたり髪引っ張ってきたり頭叩いてくるジュダル君って言うお兄さんが一人いたけど」
降「…“ジュダル君”?」
「会う度に私に意地悪してくるんだ
逃げたら追いかけ回してくるし捕まったら一日中どっか連れ回されて離してくれないし
意地悪なのに桃とかくれるし優しいのか何なのかよくわからない困った人だよ」
降「…(そいつ絶対Aの事好きだろ)」







.







降「…おい」
「…(カリカリ)」

夕飯を終えAを風呂に入らせ入れ替わりで風呂に入ってきた降谷

Aが風呂から上がってきた時髪を乾かして寝るよう言っておいた

…にもかかわらず戻ってきたらテーブルに教材を広げ勉強していた



降「…おーい」
「…(カリカリカリカリ)」
降「Aー」
「…(カリカリカリカリカリカリカリカリカリ)」
降「…」

まただ

また反応しない

ひたすらカリカリと問題集の問題を解いている

ペンのカリカリ音が若干狂気染みて聞こえて降谷は若干恐怖を感じた



降「…(本当に集中力凄まじ過ぎるだろ…)」

自分の声がまるで聞こえていないAに感動と驚きと呆れのようなものが込み上げてくる

このまま放っておいたらいつまで勉強し続けるんだろうか

気にはなったが何だか恐ろしい事になりそうだったので今すぐやめさせようとAに近寄る



降「(と言うか髪乾かしてないし…)」

まだ濡れたままの長い髪にため息をついてドライヤーを持ってくる

そしてAの後ろに座りドライヤーを近づける



「っ!?」

ドライヤーの音にびくっとして降谷を見てこようとしたがすぐに降谷に顔を前に戻された

ペンを置き勉強の手を止め大人しく髪を乾かされている


Aの髪を乾かし終わると“次は私がやる”と降谷の髪をAが乾かした







降「A
そろそろ…」
「え?」

髪も乾かし終わりさて今度こそAを寝せようとAを見ると


教材を手に持ち読む体勢に入ろうとしていた





降「…(何でこの子手が空けばすぐ勉強に走ろうとするんだ…?)」

降谷は本気で疑問に思った

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sou(プロフ) - マギ×コナンって異彩の組み合わせすぎてどうなるんだろって思っていましたが、すごく引き込まれてしまいました!!長編なのも嬉しいです!! (2022年3月22日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくん - 待って、作者さんと、自分の設定した名前同じなんだけどw w (2021年8月28日 21時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すっごくおもしろくて続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 412749cfeb (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - すごく面白いです。続きが気になります、ぜひ続きを書いて欲しいです。 (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7e54d3b988 (このIDを非表示/違反報告)
はんこ。(プロフ) - マギの作品が中々無い中この作品を見つけて、まさかの大好きな名探偵コナンへのトリップもので大歓喜してます...。これからも応援しています! (2018年7月3日 1時) (レス) id: 2ed72ca7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年4月22日 0時

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