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「…零お兄さんは心配性だなぁ
…アラジン君みたい」
降谷を見送った後
玄関を見ながらぽつりとそう呟いた
「…よし」
Aは寝室に行きベッドの近くに立て掛けていた杖を手に持ちリビングに戻る
「…」
床に座り杖を握り締める
期待と不安から心臓が苦しい程に音をたてている
Aは深く深呼吸をすると
「…“ソロモンの知恵”！」
その言葉と共に
額に八芒星が光と共に浮かび上がった
“ソロモンの知恵”は“全知”の魔法
Aが知りたいのは
“この世界”と“もとの世界”の“繋がり”
「(“この世界”にいるはずの無い私がここにいるんだ…！
“繋がり”はきっとどこかにあるはず…！)」
“繋がり”さえ見つけ出せれば
そうすれば帰る手掛かりも見つけられるはずだと
そう考えていた
.
.
「…」
二時間近くが経過し
Aが魔法を使う事をやめた
何一つ
見つけられなかった
最後の方は“もとの世界”を思い浮かべながら“転送魔法”や“遠隔透視魔法”をがむしゃらに発動させていた
結果
全て無意味に終わった
「…どう…っ…して…？」
恐怖から身体が震える
嘘だよね…？
もう二度と会えないなんて事…
無いよね…？
アラジン君…
「…っ…」
降谷の前で出来なかったのは
方法が見つからなかった時
平常心を保てる自信が
無かったから
「…大丈夫…っ
大丈夫…！！」
きつく杖を握り締め
そう大きく言葉を発する
他にも理解しないといけない事があるのかもしれない
まずこの世界の事を知らないといけないのかもしれない
何より
今この恐怖に捕らわれかけている意識を
他のものに向けさせたかった
「…」
視界に入ってきたのは
この国の学校で習う事が詰め込まれている教材
Aはふらりと立ち上がると
その教材に手を伸ばした
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sou(プロフ) - マギ×コナンって異彩の組み合わせすぎてどうなるんだろって思っていましたが、すごく引き込まれてしまいました！！長編なのも嬉しいです！！ (2022年3月22日 19時) (
レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくん - 待って、作者さんと、自分の設定した名前同じなんだけどw w (2021年8月28日 21時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すっごくおもしろくて続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 412749cfeb (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - すごく面白いです。続きが気になります、ぜひ続きを書いて欲しいです。 (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7e54d3b988 (このIDを非表示/違反報告)
はんこ。(プロフ) - マギの作品が中々無い中この作品を見つけて、まさかの大好きな名探偵コナンへのトリップもので大歓喜してます...。これからも応援しています！ (2018年7月3日 1時) (レス) id: 2ed72ca7de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サクヤ | 作成日時：2018年4月22日 0時
