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降「!?」

なでなでとAが頭を撫でてきた



降「お…おい…?」

それに戸惑う降谷



「…うん…仕方ないね…
“会ったばかり”だもんね…」
降「…?」
「…何でも無いさ」

すっと手が離れる

疑問符を浮かべAを見る降谷に

少しだけ困ったように笑っていた









降「!もうこんな時間か」


色々決めていたら遅くなってしまった

そろそろ寝ようと降谷はAを寝室のベッドに案内する



降「Aはここを使ってくれ
僕はソファーで寝るから」
「え?何で?
一緒に寝ないのかい?」
降「…は!?」

そう聞いてくるAに声をあげた



「だって二人くらいなら寝れそうだよ?」
降「…いや待てA
僕は男なんだぞ?」
「?うん?知ってるよ?
それがどうかしたかい?」
降「ど…っ(“どうかしたかい”!?)」
「?」
降「…いやいやいや
君はいつも誰かと寝ていたのか…?
男とも…?」
「うん 皆と一緒に寝ていたよ」
降「…(マジか)」
「けど最近はアラジン君とだけだったよ
アラジン君に“男の人と寝るのもうやめようね”って言われたから
聞いても何でか教えてくれなかったけど…」
降「(おい教えとけよアラジン君)」
「白龍君なんか少し前まで一緒に寝てたのになぁ…数年前はアリババ君も一緒だったし…」
降「…(知らない名前出てきた)」

降谷は思った

駄目だこの子男と睡眠を取るのが日常化し過ぎて何もわかってない

さすがにそれはまずいだろうとAを見る



降「…別々に寝よう」
「…えっ」
降「いいか?
普通はいい歳した男女が一緒に寝るものじゃないんだ
Aの年頃の女の子なら余計に」
「…」

真剣な表情でそう言う降谷に

ゆるゆると視線を落とす



「…うん…わかった…」

そしたら目に見てわかるほど落ち込んだ

可哀想なくらいしゅんとしている



降「い…いやあのな…?
すぐ隣の部屋にいるから…」

何だか酷い罪悪感に襲われた

とてつもなく心が痛んだ



「う…うん!大丈夫!
わかってるさ!」

ハッとしたように笑みを浮かべてくる



降「…」

にこにこ笑ってくるAにどうしようかと考える


一人では不安で仕方ないのかもしれない

それはそうだ

田舎から上京してくるどころの話じゃない

世界が違ってしまっているのだから…



降「…やっぱり一緒に寝るか」
「!」
降「確かに二人寝れるスペースあるしな」
「!うん!」

パアッと嬉しそうに頷くAに

降谷は“やれやれ”と言うように笑った

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sou(プロフ) - マギ×コナンって異彩の組み合わせすぎてどうなるんだろって思っていましたが、すごく引き込まれてしまいました!!長編なのも嬉しいです!! (2022年3月22日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくん - 待って、作者さんと、自分の設定した名前同じなんだけどw w (2021年8月28日 21時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すっごくおもしろくて続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 412749cfeb (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - すごく面白いです。続きが気になります、ぜひ続きを書いて欲しいです。 (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7e54d3b988 (このIDを非表示/違反報告)
はんこ。(プロフ) - マギの作品が中々無い中この作品を見つけて、まさかの大好きな名探偵コナンへのトリップもので大歓喜してます...。これからも応援しています! (2018年7月3日 1時) (レス) id: 2ed72ca7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年4月22日 0時

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