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降「!」

警察庁に向かうため車を走らせている途中だった

赤い空が消えて間もない時間帯

目の前を光る小鳥のようなものが横切った



降「(何だあれは…鳥…?)」

車を運転するのは褐色の肌に明るい髪色をした青い瞳の男

警察庁警備局警備企画課

通称公安警察(ゼロ)に所属する降谷零だ



降「…」

どこかへ向かって飛んでいく光る小鳥達

降谷はハンドルを操作しその方向に車を向けた






.







.






降「…?」

たどり着いたのは公園だった

しかし何かおかしい

既に日が落ちているにも関わらずその付近だけ日が差しているかのように明るい

そしてそれに導かれるように公園内に入っていく小鳥達

降谷は道端に車を駐車させ公園内に入っていった







.






.







降「な…!」

あまりの光景に

降谷は目を見開いた



公園内の中央広場


その上空に浮かぶ


鈍い光を放つ大きな陣


陣中央には小鳥達が集っていた



降「これは一体…!

…!」


パチンと


弾けるような音がしたと同時だった


宙に広がっていた陣が消えた



降「!?」


陣が消えた場所に


人影が見えた


その人影は重力に逆らう事なく落下する


それに反射的に走り出した




ドサッ


降「っ…!!」

地面にぶつかる寸前のところだった

人と地面の間に滑り込み抱き止めた

息をつく暇も無くすぐに落ちてきた人物を見る



降「…!」

少女だった

珍しい青い髪の

珍しい服を身に纏った少女

長い杖のような物を手にしていた


そして酷く傷を負っていた

香ってくる血の匂い

一瞬死んでいるのかとひやりとしたが


呼吸をしているのにホッと息を吐く






人「マジで光ってたんだって!!」



降「!」

その時離れた場所から声が聞こえてきた



人「おまえら絶対嘘だろ!」
人「嘘じゃねぇってベランダからがっつり見えたんだっつうの!!」
人「いやマジ何か魔法陣みてぇのが浮かんでた!!」

複数の話し声と足音

どうやらこちらに向かってきているようだ





降「(人に見つかったらまずい…)」

近づいてくる話し声に少女にスーツの上着を被せ横抱きにすると

人と鉢合わせにならないよう移動し車に乗り込んだ







降「…この子は一体何なんだ…?」


本来の目的地である警察庁に向かいながら


倒した座席に寝かせた傷だらけの少女に


不安と警戒と興味が


胸の中を渦巻いていた

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sou(プロフ) - マギ×コナンって異彩の組み合わせすぎてどうなるんだろって思っていましたが、すごく引き込まれてしまいました!!長編なのも嬉しいです!! (2022年3月22日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくん - 待って、作者さんと、自分の設定した名前同じなんだけどw w (2021年8月28日 21時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すっごくおもしろくて続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 412749cfeb (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - すごく面白いです。続きが気になります、ぜひ続きを書いて欲しいです。 (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7e54d3b988 (このIDを非表示/違反報告)
はんこ。(プロフ) - マギの作品が中々無い中この作品を見つけて、まさかの大好きな名探偵コナンへのトリップもので大歓喜してます...。これからも応援しています! (2018年7月3日 1時) (レス) id: 2ed72ca7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年4月22日 0時

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