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「…」

光が消えた場所を見つめているライハーネフ



「…この世界は本当に不思議だなぁ…」
降「いや本気で何度も思うが君の方が何百倍も不思議だ」
「!」

ライハーネフの呟きに思わず突っ込んだ

“不思議”という言葉はこの子のためにあるんじゃないかと降谷は思う

きょとんとしているライハーネフの隣にタオルで髪を拭きながら腰を下ろす



降「今の光っていたの…“ルフ”と言うのか?」
「!見えていたかい?
たくさん集まってるからね」
降「(たくさん集まってるのか…)
そう言えば…」

今見た光景に似た光景を思い出す



降「…君を見つけた時にも似たような物を見たんだが…」
「え?」
降「光る鳥のようなものが飛んでいて…それを追った先に君がいた」
「!」

降谷の言葉にライハーネフは目を大きくする



降「君はどこか…普通では見えないものを見ている気がするんだが…」
「!」
降「ライハーネフの目には…
一体何が見えているんだ?」
「…」

その質問に降谷をじっと見て

宙に視線を向ける



「…わからないんだ」
降「!」
「…今私が見ているものが…私が知っているものなのかどうか…
同じものかもしれないし…違うものかもしれない」

けれど

変わらず自分の目に映るのは

“ルフ”に酷似したもの



「ただ…同じ“意味”を持つものだとしたら…





少しだけ…
“運命”が」
降「…“運命”?」

ライハーネフは視線を降谷に戻す



「零お兄さんは“光る鳥”を見たと言っていたね?」
降「!あぁ」
「零お兄さんをルフが導いてくれたのかな?」
降「…?
僕は導かれたのか…?
その…“ルフ”と言うものに?」

疑問そうに聞いてくる降谷に

ライハーネフは笑みを浮かべる






「どうやらこの世界で
私が零お兄さんと出会うのは
“運命”だったみたいだよ?」
降「…え?」

ぽかんとする降谷に笑いかけ

テーブルに置いてあるドライヤーを手に取る



「零お兄さん
次は私に髪乾かさせておくれよ」
降「!…僕のをか?」
「さっき乾かしてもらったからね
“ドライヤー”使ってみたいし」
降「…じゃあ…頼む」
「うん!」

にこにこと降谷の後ろに回り

髪にドライヤーをあて乾かしていくライハーネフ




降「(“運命”…な…
…それなら僕がこの子に出会ったのは…
何か意味があるんだろうか…)」


酷く優しく撫でるように

髪に触れてくる手に

少しだけ

気恥ずかしさを感じた

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sou(プロフ) - マギ×コナンって異彩の組み合わせすぎてどうなるんだろって思っていましたが、すごく引き込まれてしまいました!!長編なのも嬉しいです!! (2022年3月22日 19時) (レス) id: 26a665cc7a (このIDを非表示/違反報告)
ゆーくん - 待って、作者さんと、自分の設定した名前同じなんだけどw w (2021年8月28日 21時) (レス) id: 6d65fc1765 (このIDを非表示/違反報告)
さち - すっごくおもしろくて続きが気になりました。よろしくお願いします。 (2019年5月6日 22時) (レス) id: 412749cfeb (このIDを非表示/違反報告)
本の中の住人 - すごく面白いです。続きが気になります、ぜひ続きを書いて欲しいです。 (2018年11月7日 21時) (レス) id: 7e54d3b988 (このIDを非表示/違反報告)
はんこ。(プロフ) - マギの作品が中々無い中この作品を見つけて、まさかの大好きな名探偵コナンへのトリップもので大歓喜してます...。これからも応援しています! (2018年7月3日 1時) (レス) id: 2ed72ca7de (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:サクヤ | 作成日時:2018年4月22日 0時

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