140 タイミングイズバッド ページ7
「へぇ、恋ねェ」
ベンチに座っているあたしの背後から
今、一番聞きたくない
憎ったらしくてうざくて
とても愛おしい
野郎の声がした
急いで振り返ると目の前には沖田の顔
沖「で?てめェ誰に恋したんでィ」
最悪だ
このドSにバレたらどうなるか
貴「………お前には関係ねェよ」
沖「んなこたァねェだろィ?」
貴「カップル達が多いからな、恋ってこういうものなのかって思ったんだよいいから帰れよ地獄に」
沖「へェ。そりゃまた唐突な。つーか3年振りの沖田総悟様だぞ??もう少し優しく扱っちゃくれねーかねィ」
貴「お願いしますお帰りください何でもしますから」
沖「何でもすんの?」
貴「まーな、あたしにかかりゃお前もイチコロよ。キスくらいなら軽くしてやっても………」
そこまで言った。言ってしまった。
その瞬間思い出した
あいつの唇の感触
最悪だ
キスなんて慣れっこなあたしが
今、どんどん顔が火照っているのがわかる
沖「へェ。あんなに同様してたAさんはどこへ行ったんだか」
貴「照れてなんかない」
沖「素直になりなァ」
貴「素直になった上で発言してんだよ。あたしはいつだって驚くほど素直だ。純粋無垢だ」
沖「落ち着けビッチ。虚言しか言えない薬でも飲んだのか」
貴「いや薬の効果とかじゃねーから」
楽しい
こいつと話すことが楽しい
クスッ
頬が緩んでしまい、声が漏れる
貴「ふははははっ」
あたしは今、笑っている
恋だ
あたしは恋をしている
自覚してしまったらもう後には戻れないんだ
青春、してやるしかねェ
沖「このクソビッチが」
貴「は?可愛い可愛いAちゃんの笑顔にときめく場面じゃねーの?」
沖「お前の笑顔なんてこれっぽっちも心が動かねーよ」
これは負け戦だ
あたしとコイツには脈がない
一方通行
あたしが負ける側なんて、癪すぎる
きっとどんなドS野郎でも、好きな女にはこんな対応はしないだろう
なら
貴「いつかテメーのこと、ときめかせてやらァ」
存分に負けて
そこから逆転してやろうじゃねーか。
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梅姫美(プロフ) - 更新待ってます!!頑張ってください!!さーて!!下着がない!!どーするんだ!!!笑笑 (2019年4月12日 20時) (レス) id: c23f604db7 (このIDを非表示/違反報告)
らいげき(プロフ) - 最速コメントなど、ありがとうございました!すごくおそくなってしまいましたが…。これからも続きますので是非見てやってください。 (2019年2月27日 12時) (レス) id: 86f39aa39f (このIDを非表示/違反報告)
名無し45649号(プロフ) - とっても!面白いです。続が早くみたいです。更新頑張っください (2018年10月3日 11時) (レス) id: 19aed0f3ac (このIDを非表示/違反報告)
とく(プロフ) - 続きが気になってしょうがないです……!!(゚ロ゚) (2017年12月12日 19時) (レス) id: cfdee12d85 (このIDを非表示/違反報告)
桜月(プロフ) - 続きが気になります!続き書いて下さい! (2017年6月20日 17時) (レス) id: 1574d4bc36 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らいげき | 作成日時:2016年3月24日 23時