君をもう､逃がさない

Story.18 in Lunoa ページ23

ジェルside
そろそろ来るかな…？あいつからの連絡
優斗兄ちゃん､大体目星は付いてきたよ
その連絡を合図に俺はみんなを呼ぶ

ジ「連絡来たで〜」

するとめちゃくちゃ急いで走ってくる5つの足音。いやなんでこういう時はすぐ来るねん。普段は超のんびり来るやん。
ジェルどんなよ?優斗なんか近々ダイス帝国そっち攻めるらしいよ。その隙狙ってRoseも攫うとか…ジェル向こうのデータとかある?優斗あるよ､ちょい待って､後セフもどうやら不穏な動きを繰り返しているらしいから気をつけて

莉「セフ…？それってどこだっけ？」

こ「あれだよ､瑞稀と涼の出身国」

さ「噂によると最近資源が不足しているらしい」

る「3ヶ国も入り乱れると厄介ですね」

優斗〈データとか資料〉優斗これ使って。あ、ダイスの第2王子とRoseってなんか関わりあるの?ジェル知らんわ〜、なんかあったん?優斗なんかvioletが悠佑?って奴と第2王子の会話聞いたらしくてさ

な「第2王子…あぁあいつの事か」

る「なーくん何か知ってるんですか？」

な「そっか、これは俺しか知らないのか…あの子がダイス帝国を脱走するきっかけを作った張本人さ」

その言葉に思わず全員が目を見開き息を呑んだ。

な「まぁでもぶっちゃけ第2王子はあんまり悪くないらしいけどね…本人があんなに強く言ってたから。」

こ「んー、それってやっぱり能力関係…？」

みんなが話している間に送られてきた資料を見る。さすが俺の弟。よく調べられてるジェル優斗マジでありがとう。助かった優斗いえいえ､また何かあったら俺か瑞稀が連絡する

『みんな1つの部屋に集まって何してるの…？』

タイミングいいのか悪いのかドアの隙間からAが顔をひょっこり出していた。

さ「ちょっと色々あってな…どしたの？」

『え？あ、いや普通に寂しかったから遊んでほしいな〜って…』

いや可愛すぎんか？多分これみんな思ってんな

こ「よし､Aゲームするか〜‼︎」

る「ころちゃんうるさいです。まぁ僕もしますけど」

『え、みんな大丈夫なの？色々』

さ「まぁ特に急ぎなわけでもないし大丈夫だべ。」

なんとなくその光景を後ろからみて少し寒気がした｡
この幸せがいつか本当に消えそうで少し怖かった。

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