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さっきまで、俺に向けられてた視線は逸らされてて、耳まで真っ赤にして下を向いていた。
え？何？照れてる？
予想外の反応を見せる彼女が可愛くて、少しいたずらしたくなる。
『樹。って言ってみ。』
黙って、首を横に振って、田中くんのままでいい。とか、訳のわかんない事を言い出す。
良いわけねぇだろ。それに、健人の事は、健人くんとか言ってたじゃん。
なんで、俺は田中くんのままなの？
そんなん納得できるか！！
両手で、彼女の顔を挟んで、俺の方を向かせて、俺の名前は？って聞くと、田中くんって言い続ける。
頑ななのは、知ってたけど、なんでそこまで嫌がるわけ？
あまりにも進展しないやり取りに嫌気がさして、少しだけ賭けに出た。
スッと立ち上がって、黙って鞄と上着を持って玄関に向かうと、慌てて追いかけてくる彼女。
お前が名前で呼ばないと、俺、帰っちゃうよ。それでもいいのか？
ほら！呼べよ。
「気をつけて帰ってね。また、明日。」
『はぁ？』
なんだそれ！思わず振り返ると、あっかんべーって舌を出してる彼女。
やられた。なんだよ。可愛すぎんだろ。
すぐに彼女に駆け寄って、抱き締めると、くすくす笑ってる。
あぁ〜。
俺、この子に一生敵わないんだろうな。
「帰らないの〜？」
まだ言うか！
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らいち(プロフ) - nao519さん» コメントありがとうございます。とても嬉しいです。続編ですか！お付き合いした後の落とし所が、いまいちわからないんですよねー！どうしましょうかねー？ (2020年5月21日 14時) (
レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
nao519(プロフ) - いつも楽しく読ませて頂いてます！ぜひ続編、お付き合い後みたいです(^^) (2020年5月20日 19時) (レス) id: 3ee9e8d258 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいち | 作成日時：2020年5月10日 15時
