コーヒーが繋いだ甘い恋 (ページ9)

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○ ページ9

「ジェシーくん、どうしたの？」

扉を開けた彼女は、突然やってきた俺に不思議そうに首を傾げる。

俺は思わず、彼女を強く抱き締めていた。

突然の事に、驚いている彼女。

『なんで返事くれないの？』

「え？」

『仕事終わりで連絡したのに、全然返事来ないし、既読にもならないし、Aちゃんに何かあったのかも？って、めっちゃ心配したんだから！』

「あぁ～！ごめん。本読んでた。」

『本？』

「今日発売になった新刊があって、ずっと夢中で読んでたから、チャイム鳴って、時計見てビックリしちゃった。

こんな時間だったんだね。ごめんね。」

一気に肩の力が抜けて、彼女にもたれかかる俺。

　
「ちょっとジェシーくん、重いよ。

危ないって！！」

そう言いながらよろけた彼女は、そのまま倒れそうになる。

俺は咄嗟に体を入れ替えて、彼女の下になって彼女を守った。

『Aちゃん、大丈夫？』

「うん。大丈夫。ありがとう。」

『良かった。』

そのまま彼女をぎゅっと抱きしめると、彼女は俺の胸をポンポンと叩いた。

彼女を抱き締める腕を少しほどくと、笑顔で俺を見ている彼女。

うん？と問いかけるみたいに、彼女に語りかけると、彼女の可愛い顔が近づく。

彼女は、俺の唇にゆっくり自分の唇を合わせて、優しくキスをしてくれた。

そして、すぐに唇を離して、恥ずかしそうに俺の胸に顔を埋めた。

その行動が、俺を煽ってるってわかってんのかな？

『そんな可愛い事してると、襲っちゃうよ。』