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少しだけ待っててと言った彼女が、30分程してお風呂から出てきた気配を感じて、ようやく彼女を抱き締める事が出来る、そう思って彼女を待っていると、部屋の扉が開いたと同時に部屋が真っ暗になり、扉の方に目を向けると、暗闇に彼女の綺麗なシルエットだけが浮かび上がった次の瞬間、彼女は勢いよくベッドに座る俺に跨り、俺にキスをした。
そっと彼女の足に触れると、すぐに彼女のしっとりした肌を感じる。
もう片方の手で体に手を添えると、いつもは着ないような素材感の感触に少し驚いた。
夢中で俺にキスをする彼女を力付くで引き離すと、彼女はすぐに俺の肩に顔を埋める。
『A、顔が見たい。』
「ヤダ！」
『お願い。顔見せて。』
ゆっくり俺を抱き締める腕を緩める彼女と向き合うと、彼女はあの日俺が指差した白いベビードールを着ていた。
「見ないで！」
『なんで？凄い可愛い。俺の為に着てくれたの？』
「着てるところ見たいって言ってたから。。。」
『可愛いよ。凄く似合ってる。』
「ほんと？」
『ほんと！だから、もっと良く見せて。』
「恥ずかしいよ。」
『可愛いよ。このまま飾っておきたいくらい可愛い。
このリボンが俺へのプレゼントみたいだね。』
「受け取ってくれる？」
俺は彼女の唇に、少しだけ触れるキスをした。
名残惜しそうに俺を見る彼女の唇にもう一度触れる。
啄むみたいに何度も軽いキスを繰り返して、ベビードールの下に手を忍ばせると、彼女の体が少しだけ硬くなる。
ゆっくり彼女をベッドに押し倒すと、暗がりでも分かるくらいに顔を真っ赤にしてる彼女。
ベビードールが彼女を包むラッピングみたいで、ほんとにプレゼントみたいだな。
『最高の誕生日プレゼントだよ。ありがとう。』
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作者名：らいち | 作成日時：2020年4月22日 20時
