コーヒーが繋いだ甘い恋 (ページ19)

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今日が誕生日だって教えてないのに、どこで調べたのか？素敵な料理とケーキが用意されてて、幸せを噛み締めていると、彼女は嬉しそうに俺に微笑みかけてくれた。

自然と唇を重ねると、俺のキスに応えてくれる彼女。そのまま彼女を押し倒すと、彼女が俺を押し返した。

「先にお風呂、入らない？」

『一緒に入ってくれんの？』

「それは無理。」

『俺、今日、誕生日。』

「誕生日でも、そのお願いは聞けません。
ジェシー、先に入っていいよ。」

『えー！ヤダヤダ！一緒に入りたい。』

「今日はダメ！今度！今度ね。」

どうやら彼女の決意は頑なで、これはどう頑張っても折れてくれない気配を感じたので、諦めて先に風呂に入る事にした。
すぐに風呂を終わらせて、下着も履かずにバスタオルを腰に巻いて、彼女のところに戻ると、俺を見てすぐに視線を外す彼女。

「私も入ってくるね。」

そう言って俺の横を通り過ぎようとする彼女を捕まえてバックハグすると、少し強張る彼女の体。

まだ乾ききってない髪の毛から雫がぽとりと彼女の肩に落ちると、更にビクッとする彼女。

『お風呂、後でいいよ。もう待てないんだけど。』

「でも、今日暑かったし、汗もかいてるから、お風呂入りたい。」

『だから一緒に入ろうって言ったじゃん。』

「そうだけど。。。お願い、お風呂入りたい。

少しだけ待ってて！お願い。お願い、ジェシー。」

『わかった。』

いつもなら俺に流されがちな彼女が、今日はどこか頑なで、仕方なく部屋着を着て彼女を待つ事にした。

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