イギリス ページ33
※このお話は女性目線です。
私に仕事のいろはを教えてくれた、私が生涯ボスと呼べる人はこの人しかいないと思う人が、今はロンドン支社の取締役で、そのボスが東京支社に人手のヘルプ要請の為、帰ってきていた。
久々のボスとの再会に、お互いの近況報告も兼ねて飲みに行った帰り、ボスがタクシーで家まで送ってくれた。
「今日はご馳走様でした。
ありがとうございました。」
【おぅ！おやすみ。】
「ボス！」
【うん？】
「イギリス。。。行けなくてすみません。」
会社でボスに会った時、帰ってきた理由と共に、お前も候補に入ってる。と言われた。
私は、その話をその場で断った。
今は彼と離れたくない。理由はそれだけ。
そんな事でチャンスを棒に振るのか？そう言われると思ってたのに、ボスは意外にも、そうか！わかった。と、言っただけだった。
【第一候補だったんだけどなー！
まぁ、東京支社がお前を手放すかどうかはおいといて、ほんとは一番連れて帰りたかったよ。
でも、残念な気持ちと同時に、良かった。って気持ちの方が大きいかな？】
「え？」
【お前はセンスある。相手の懐に入るのが上手いから、クライアントがお前を指名するのもわかる。
でも、仕事もいいけどさ、やっぱり、プライベートも大事だからな。
仕事ばっかりで、彼氏に浮気されたり、仕事の事で嫉妬されたり、なぜかダメな男ばっかりに振り回されるお前を見てきたからな。
秒で仕事より大切だって言える相手に出会えて良かったな。って、そう思ったよ。】
「ボス。。。」
【大事にしてもらえよ。
こんないい女。そうそういないからな。
俺が独身ならって思った事も何度もあったよ。】
「それ嘘ですね。
ボス、奥さんの事、大好きじゃないですか。」
【バーカ！好きじゃねぇよ。愛してんの。】
「また惚気ですかー？
結婚して10年以上経つのに、なんでそんなにラブラブなんですか？」
【羨ましいだろ？】
そう言って笑うボスが、自然と私にハグをしてくれた。
【幸せになれよ。】
子供をあやすみたいに、私の背中をポンポンと叩くと、私の頭を撫でてから、タクシーに乗って帰って行くボスを、頭を下げて見送った。
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らいち(プロフ) - 香月さん» いつもコメントありがとうございます。急展開でしたよね。でも、最後は自分の中では決まってたんです。アナザーストーリー！ちょっと頑張ってみます。お楽しみに！！ (2020年3月27日 21時) (
レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
香月(プロフ) - らいちさん» 完結おめでとうございます！急展開にびっくりしましたが最後はハッピーエンドでなによりです…◎ ぜひぜひ裏込みでアナザーストーリー出していただけると嬉しいです！ (2020年3月26日 22時) (レス) id: 8c34f4e54d (このIDを非表示/違反報告)
らいち(プロフ) - 香月さん» 素敵なコメント、ほんとにありがとうございます。アナザーストーリー！なるほど！！では、ちょっと考えてみますね。でも、自信ないなぁー。 (2020年3月24日 22時) (レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
香月(プロフ) - らいちさん» せっかくきれいな文章なので、そういったシーンを書かれてもチープというか下品な描写にはならないだろうなあと思いまして。完結後にアナザーストーリー的な感じでもいいので余裕があるようでしたらぜひ読んでみたいなあと思います！ (2020年3月24日 20時) (レス) id: 8c34f4e54d (このIDを非表示/違反報告)
らいち(プロフ) - 香月さん» とても嬉しいコメント頂き、ありがとうございます。そうですね。書く予定は今のところはないですね。このまま、ぼかしていきたい感じではあります。書いた方がいいですかね？ (2020年3月24日 12時) (レス) id: d866c6ffd1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいち | 作成日時：2020年3月14日 21時
