ライブレイク3rd (ページ36)

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第136話　雨の空ページ36

中島裕翔side
　

大学には最近行ってない

理由は契約者への偏見だった

やまがかなり前に書いたメモ

【童話】についてまとめていたメモがなぜか紛失、大学内で発見

大学に行った時にスマホを向けられ、ヒソヒソと陰口を叩かれた

挙句のあてには石を投げられた

よかったのだろう

ゲームばかりしているやま、人見知りの激しい知念

化け物の力を持っている俺、二面性のある圭人

まとめて石を投げるにはちょうど良いタイミングであったのだ

結果としては圭人が『何年経っても眠り続ける』を使って眠らせてくれたけど

俺は傘をさしてある場所へと向かった

yt「…ダイちゃん」

ダイちゃんが死んだ場所

俺はしゃがんで手を合わせる

俺は『いつだって心は子ども』で『西遊記』も『ヘンゼルとグレーテル』も使える

だけど、あれはダイちゃんの【童話】だ

どんどん雨が強くなってくる

まるでダイちゃんが泣いているみたいだ

俺も一歩間違えたらダイちゃんと同じようになっていたのかもしれない

そっと立ち上がり、くるりと後ろを向く

yt「…じゃあね、ダイちゃん。

また来るかもしれないし、もう来ないかもしれない」

　

俺はそのまま歩き出した