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★ひとめぼれ  ころんくん ページ43

猫音々 様! ありがとうございます!

- 恋って落ちるものでしょ、? -


colon side


「いつも応援してます!」

「大好きです!頑張ってください!」

「ころんくん好きすぎて彼氏にふられました!

 かっこ良すぎます!」

 一人一人と手を繋いで話す時間。

 握手会。

 今日は、すとぷりメンバー全員の握手会!

 僕推しの子とかもたくさん来てくれてて、

嬉しい限り!

 生放送とかで画面越しに話すのもいいし、

ライブで一緒に盛り上がるのも最高!

 でも、一対一で話す機会はそうそうない。

 だから、僕は握手会が好き!

 リスナーもそれぞれのカラーを取り入れて

お洒落してきてくれたり。

 愛されてるんだなあ、って思わせてくれる。

 ありがたい限りだ。

「次で最後でーす」

 楽しい時間はあっという間。

 スタッフさんの声で気付けば、もう最後の子。

「(気を抜いちゃダメ!

  最後だから、しっかり!)」

 頬を心の中でぺちんと叩くと、最後の子を待つ。

 スタッフさんが案内してきた最後の子は、

僕推しの子らしかった。

 水色と白色の量産系ワンピースに、黒い長い

髪には青色のリボンを巻き込んでいて。

「…っ、」

 頬を赤らめて緊張した面持ちで入ってきた

彼女に僕は目を奪われてしまった。

 恐る恐る差し出された手も、白くて細くて

握ったら折れてしまうのではないかと

いうくらいだ。

 おまけに声も可愛い。



『あのっ、うまく言えるかわからないんですけど…

 私ころんくんに救われたんです!

 会社で嫌なことがあった時、ころんくんの声とか

 言葉にすごく救われました!

 いつもありがとうございます!』



 今日たくさん言われた言葉も彼女に言われると

違う感じに聞こえる。

 あぁ、何か言わなきゃ。

 さっきみたいにありがとうって。

 でも、同じ言葉をかけるのは少し、

違う気がするから。



「僕も、いつも応援ありがとう…」



 うまく笑えてる?

 変な顔してない?

 リスナー相手に、こんなこと思っちゃダメだとは

わかってるけど。

 抑えられない。

 ひとめぼれかな、

 この年で?

 笑えちゃうけど。

 ペコリとお辞儀して、次のさとみくんのところへ

向かう彼女。

 行かせたくない。

 もう二度と会えなく、喋れなくなると思ったら、

僕の手は彼女の手を掴んでいて。



「君の名前は、?」






  fin.

君の○は。みたい

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作者名: | 作成日時:2020年2月10日 19時

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