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★告白  ころんくん ページ33

Renon♪ 様! ありがとうございます!

- I love you -


「ももかってさ。好きな人いるの?」

 唐突にころちゃんから聞かれた質問。

 好きな人って言われたって、私が好きなの

ころちゃんだし。

『いるけど、』

「……ふぅーん。あっそ」

 聞いてきたのになんだその態度。

 だって、好きだって言ったら絶対

からかってくるじゃん。

 それで恥ずかしい思いするなら、

私は言わない。

「ももか、好きな奴いたんだー。

 そいつに好かれるといいですね〜、

 メスゴリラちゃ〜ん?」

『んだと、このクソ猿ヤギ』

「だっるっ!」

 いつもみたいにふざけてるけど、

ころちゃんの目が少し泣きそうに

なってるのは気のせいですか?

「…ねぇ」

『ん?なに』

「ももかの好きな人と僕って

 どっか似てる?」

『、は?』

 いつもと違うどこか真剣な目で私を

見つめて聞いてくるころちゃん。

 やっぱり、目は少し涙目で今にも

その大きな目から涙が溢れそう。

 そんな目に嘘をついたところでバレて

しまいそうで。

『…そっくりだよ。

 ちょっとバカなところも、煩いところも。

 実は涙脆かったり、可愛いところがあったり』

「っねぇ、」

『ころちゃんにそっくり!』

 あぁ私まで涙が出てきそう。

「…僕、そこまで鈍感じゃないから。

 その言葉、自惚れてもいい?」

 あーあ、ころちゃん泣いてるじゃん。

「ももかも泣いてるじゃん」

 そう言いながら、いつものパーカー

で優しく涙を拭ってくれる。

 そういえば、ころちゃんに惹かれた理由、

不器用だけど、暖かい優しさに惹かれたんだ。



「僕ね、ももかのことが好き。

 この気持ちなら多分、

 誰にも負けないよ?

 守るからさ、もう泣かせないからさ。

 僕と付き合って?」



『うん、』

 その途端、安心したのか私の方に

倒れ込んできたころちゃん。

 髪の毛が顔に当たってちくちくするよ。

 でも、ころちゃんの匂い。安心する。

「ももかの口から聞きたい」

『っなにが?』

「好きって。僕のこと好きって言って?」

『…好きだよ、ころちゃんのこと大好き』

「かわいすぎっ…」

 聞こえてるよ。

 多分、心の中で言ったんだろうけどさ。

「ねぇ、キスしていい?」

 ダメって言っても、してくるんでしょ。

 唇に、柔らかい感触が。

「これからも、よろしくね?」

 こちらこそ、私の彼氏さん。






  fin.

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作者名: | 作成日時:2020年2月10日 19時

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