甘々苺と恋しません？３ (ページ30)

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★告白　　ななもり。くんページ30

Renon♪ 様！ありがとうございます！

- I love you -

「ももかさん。今日の放課後、残ってくれませんか？」

　お昼休み、隣のクラスの男の子に呼び止められた

と思えば、用件を伝えて走って行ってしまった。

「ももか？何かあったの？」

『なーくん。なんか放課後残れって言われて』

「…誰に？」

『隣のクラスの男の子。私何かしたっけなぁ？』

「……行かなくていいんじゃない？」

『うーん、それはそれで…』

　向かい合わせに座るといつものように

談笑しながらお昼を過ごした。

　しかし、私彼に何かしたっけ？

　その謎は解かされないまま放課後。

　教室で待ってると、何やら赤い顔で入って

きた男の子。

　そこまで鈍感じゃないからその様子で

事態は察した。

　丁重にお断りしよう。

　まず名前も知らないし、同じクラスに

なったこともない。

　何やら覚悟を決めた彼。

　すぅっと息を吸い込んで、手を差し出し

ながら頭下げてきて。

「あの、ももかさん！

　俺、ずっと前から好きでした！」

　ずっと前からか。

　でも。

『気持ちは嬉しいけど、ごめんなさい』

　私も頭を下げてお断りを。

　これで諦めてくれるといいのだけれど、

そうはいかなかった。

「……なんでですか？

　俺はかっこいいし頭も良い方です！

　ももかさんがいつも一緒にいるななもり

　なんかより良い！

　あぁ……。もしかして脅されてるんですね」

『は…？』

「可哀想に…。

　俺が助けてあげます。

　幸せにしてあげますよ」

『は、いや、何、こないで！』

　ゆらゆらと近づいてきて、私の顔の横に

手をつく男。

　いわゆる、壁ドン状態。

　その手を頬に付けてきて、

「あぁ、触り心地がいいこと」

　なんてすり合わせてくるから。

　やだ。

　触れないで。

　怖い。

　助けて、なーくん！！

　色んな感情が渦巻く中で、一番最初に

思い浮かんだのは彼の顔で。

　だから鍵が閉まってるドアを蹴っ飛ばして、

なーくんが入ってきてくれたとき、ほんとに

ヒーローだと思ったんだ。

「ももかに触るな！！」

　投げ飛ばして、私を抱き寄せてくれてさ。

　安心感すごいんだよ。

　男がいなくなった後も、抱きしめてくれるし。

　挙げ句の果てにこんなこと言ってくるんだもん。

「怖い思い絶対にさせないから。

　俺と付き合って？

　ももかの事好き」

　勿論答えは。

　 fin.

記念すべき30話目！