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★追いやれ 《るぅりーぬ》 ページ29

ななの 様! ありがとうございます!

- 欲求不満? -


*莉犬くんの場合*


「え?る、るぅとくん……?」
 信頼している相方さんと貴方がそんな状況になってるのを見て、まず焦ります。
 まぁドッキリですけど。
 演技の弱々しい声で彼の名前を呼ぶと、弾かれたように怒り顔になります。
「るぅとくん??今すぐももかから離れて??いや離れろよ!!」
 言いながらべりっ、と相方さんを剥がして、その小さな体にどんだけ力あるんだと思わせるくらいで相方さんを投げ飛ばします。
「痛っ!ちょっと、莉犬ひどい!!」
「ひどい、だぁ??俺怒ってるからね!!俺の彼女!!わかる??」
「ちょっとしたドッキリだしぃ……ぁ、」
『あっちょっと、るぅとサン……』
「…………もういいもん。二人して俺をいじめるんだね」
 三角座りして顔を埋める莉犬くん。
 可愛いけど。いや可愛いけれども。
 めんどくさい。
「ももかの愛は俺を試すほどの弱い愛だったの??」
「ねぇ答えてよ」
「るぅとくんがいいの??俺はもうぽいっ?」
 ネチネチネチネチと約一日この状態。
 まぁそれほど彼の心臓に悪いことをしたんですね。


*るぅとくんの場合*


「は??」
 この一言に全てが詰まってます。
 なんで莉犬??
 え何この状況。
 帰ってきたら相方に押し倒されてる彼女って。しかもベッドに。
 新手のいじめですか??
『っぁ、るぅと、くん…』
「莉犬今すぐ離れてください。今すぐに、です」
「ぁ、はいっ」
 素直に退くと、涙目になって少し震えている貴方に自分の着ていたパーカーを着せてきます。
「これ着といてください。僕ちょっと、莉犬と話をしてくるので」
 貴方が彼の匂いを感じて落ち着いているのは、言わなくてもわかるみたい。
 その後に相方さんの絶叫が響いたのは、聞かなかったことにしましょう。
 話が終わったのか戻ってきたるぅとくん。
 何も言わない。怖い。
 すると、相方さんのようにベッドに静かに押し倒してきました。
 正直言って、彼でもまだ少し怖い。
 でも見透かされてるみたい。
「怖い?…だよね。優しくするから、触れてもいい?」
 優しくしてくださいね?

------


ななの様!

素敵なリクエスト、ありがとうございました!

またお待ちしてます!



次は告白シリーズだぁーーー!!!


コメントをくれても良いのじゃよ??ん?
(訳:ごめんなさい一日がんばった旭に癒しをくださいお願いしますお願いし)


3月2日 旭

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作者名: | 作成日時:2020年2月10日 19時

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