★追いやれ 《ななじぇる》 ページ27
ななの 様! ありがとうございます!
- 欲求不満? -
*ジェルくんの場合*
「おぉ〜。そのままどこまでやるん?」
家に帰ってきたら信頼している相方に、押し倒されている彼女。
壁にもたれかかりながら、黒い笑みでこちらを見つめています。
「ジ、ジェルくん…」
「ん?なぁーに、なーくん」
ドッキリでやったけど、こんなに彼を怒らせてしまった。
笑ってるけど目は笑ってないってやつです。
「なーくん、今すぐにももかから離れてや?」
「う、うん」
「で、今日は帰ってもらってえぇ?」
「う、うん」
「ほなさいなら」
爽やかに家から相方さんを追い出すと、ため息をつきながら貴方を見つめます。怖い。
笑顔のままこちらに歩いてくると、ボスッと倒れ込むかのように抱きしめてきます。
予想外のことに困惑してると、
「ももか、あんまり心配かけんといてや…」
弱々しい声が頭上から。
「取られると思ったやんかぁ…」
あ、ほんとだ。ジェルくんの手少し震えてる。
ここで自分がした事に責任を感じる貴方。
ドッキリと伝えると、少し怒られてしまいます。
「もうこんなことしんといて。俺死ぬかと思ったわ」
ちょっと大袈裟だけど。
とりま嫉妬ジェルくん最高。
*ななもり。くんの場合*
「あれ?ジェルくん?」
会議中、ちょっと席を外したらこの様。
状況が飲み込めないのか、普通に尋ねてきます。
「あ……ななもり、さん……」
相方さんもこれはヤベェ状態。
「えなにしてんの?ももか?」
『なーくん…』
不安そうに彼を見つめる貴方。
その目を見た途端、彼の中の何かがプツンと切れる音が。
「ジェルくん、離れよっか??」
笑顔で言うも、それが怖くて動けなくなっている相方さん。
笑顔のまま彼が引っぺがすと、貴方の腕を引いて体にすっぽり閉じ込めます。
「ん、このままね。じゃあ、会議しよっか?」
言葉通り、会議が終わるまでそのまま。
でも会議が終わると密かに呼ばれる相方さん。
数分話して戻ってきた二人は、彼氏さんはニコニコ笑顔。
相方さんはげっそり。
『何話したの?』
と聞いても、
「ももかは知らなくていいよ。活動のことだから」
とはぐらされます。
その日の夜、相方さんからメールが。
ジェルくんもうももかには触らん。
何故だ。
ななじぇるは静かに怒るタイプだど思う……。
同志求む。(切実に)
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作者名:旭 | 作成日時:2020年2月10日 19時