検索窓
今日:6 hit、昨日:15 hit、合計:232,021 hit

★お花  るぅとくん ページ21

茶漬け 様! ありがとうございます!

- 意味、伝わるかな? -


「こんにちはー!」

『あ、るぅとさん!また来てくれたんですか?』

「あ、はい。今日も来ました!」

 町の外れにある、こじんまりとした

お花屋さん。

 私の両親が経営していて、知る人ぞ知るお店。

 そんな中、毎日のように顔を覗かせてくれる

のは大学二年生のるぅとさん。

 落ち着いている人で余裕があってモテそうな

爽やか正統派イケメン。

 買っていってくれる訳じゃないけれど、暇して

いる私の話し相手になってくれる優しいお兄さん。

 ギターが弾けるらしくて、いつも背負っている

のもかっこいい。

「あ、このお花。昨日ありましたか?」

『よく気付きましたね。

 これ、今日入ってきたばっかなんです!

 パンジーですよ』

「黄色だぁ……」

『黄色がお好きなんですか?』

「いやっ、好き…なんですけど。

 僕が所属しているグループのイメージカラー

 が黄色で」

『そうなんですね!)

「あ、こっちも新しいですよね?」

『本当によく見ていらっしゃいますね!

 そうなんです!そろそろ父の日でしょう?

 黄色の薔薇です』

「なんで父の日に薔薇なんですか?」

『もともとアメリカでは父の日にバラを送るんですが、

 日本でイエローリボンキャンペーンというキャンペーン

 と合わさり、父の日=黄色となったんです』

「ほへぇー」

 くそっ成人してんのに可愛いじゃねぇか。

 口を開けて、心底感心してますオーラを解き放って

いるるぅとさん。

『黄色は希望や幸せの色。

 るぅとさんもファン…?の方たちにとって

 そんな存在なんじゃないですか?』

「……そうかな?

 そうならほんっとに嬉しい!」

 子供のように無邪気に笑った顔に、不覚にも

ドキッとしてしまう。

 でも、今はまだこの気持ちには知らんぷりを。

 結局、るぅとさんは黄色のパンジーを買って

行ってくれました。

「また来ますねー!!!」

 離れた所から大きく手を振って、叫んでいます。
 
 私も負けじと、大きな声で

『待ってまーす!!!』

 これくらいの日常がちょうどいい。






  fin.



黄色のパンジー : つつましい幸せ



--------------------------


みなさん、私の小説でお気に入りのお話ってあります??

え。ない?

( ˙-˙ )

教えてくだせー_(┐「ε:)_

★お花  ななもり。くん→←★2 / 24  さとみくん



目次へ作品を作る
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (272 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
413人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名: | 作成日時:2020年2月10日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。