★ Happy Valentine るぅとくん ページ14
れもんの木 様! ありがとうございます!
- ハッピー! -
「はい、どうぞももかちゃん」
二月の十四日。
バレンタインデー。
男の人からチョコを貰ったのは、
初めてです。
それも、彼氏から。
『え、なに?どうしたの?』
チョコを受け取りながら尋ねると、
「外国では男性からチョコをあげるみたい
なんですよ。
だから僕も…」
照れ臭そうに頬をかきます。
すんごい嬉しい。
とっても嬉しいけど。
え、ここ、日本。
そんな疑問を抱いていると、感じ取って
くれたのか、
「僕があげたかっただけだから」
とるぅとくん。
わ、よく見ればゴデ○バじゃん。
高いんだよ、ゴデ○バ。
『ありがとう、るぅとくん!
嬉しい!』
「よかったです!じゃあ、はいっ!」
ん? なにが?
両手を私に差し出してくるるぅとくん。
あ。
チョコくれってことか!
察した私は、冷やしてあったチョコブラウニー
を出すと、るぅとくんの前に差し出しました。
「うわぁ!美味しそうです!
ありがとうございます!」
『いいえ〜、どういたしまして〜』
早速食べましょう、とお皿を出す
るぅとくん。
私もナイフで簡単にブラウニーを
切り分けます。
すると中から溢れ出すのは、
「あ!生チョコ入ってる〜!」
流れ込んだのは液チョコ。
冷やしてたけど、固まらなくてよかった!
「凄いです!美味しそう!」
珍しくはしゃいでいるるぅとくん。
頑張って作った甲斐があった!
こんなに喜んでくれるとは。
お皿に置くと、二人で挨拶していざ試食!
肝心の一口目はるぅとくん。
「ん!美味しいです!最高!」
口に入れた途端、親指を立ててグッチョブ!
二人して夢中になって食べました。
「あ、ももかちゃん。
ほっぺにチョコついてます」
言われてほっぺを触っても、自分じゃ
わかりません。
ペタペタ触ってると、
「違いますよ笑」
なんて笑いながら、身を乗り出してきた
るぅとくん。
『ぇっ、』
声を出したときには遅くて。
顔が近づいてきたと思ったら、
彼の舌は私のほっぺを舐めました。
『ひゃっ、!』
間抜けな声が部屋に響きました。
るぅとくんの顔を見ると、顔が少し
赤くなってて。
「ずるいですっ、その反応…!」
怒られてかと思うと、連れてかれたのは寝室。
バレンタインは甘々な夜を。
fin.
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作者名:旭 | 作成日時:2020年2月10日 19時