★グループ海デート ななもり。くん ページ40
とーふ 様! ありがとうございます!
- 今は夏!今は夏! -
『なーくん!行くよー!』
「おぉ〜こいっ!」
スイカのボールを高くあげるとジャンプ
して、手を思いっきり振った。
パシーン!
一直線に反対コートの彼、なーくんの
とこに落ちて_____
「おらっ!」
スッパーン!!
行くことはなく、なーくんの平手打ちから
すんごい音がして、私の頭上をボールが
すり抜けていった。
『ぁ、』
それを見るしかできない私。
「ご、ごめんっ!今すぐ取ってくる!!」
『いいよ、一緒に行こう!』
「うぅ〜ごめんね〜」
しゅんと縮こまって落ち込むなーくん。
こういうところ、すんごい可愛い。
結構遠くまで飛んだらしく、岩場まで
来てしまった。
二手に分かれて探していたら、肩を
トントンと叩かれた。
なーくんだと思い振り返ると、そこには
いかにも柄の悪いお兄さんたちが立っていた。
「おぉ〜いい体してるね。姉ちゃん!」
「俺ら、向こうに車あんだけど一緒にこない?」
『はっ、えっ、ちょっ、』
抵抗するもガッ、と口を塞がれて喋れない状態。
『んーん!!んー!!!』
「あん?うるせぇ女だな!黙れよ!!」
その途端、私を塞ぐ手に見慣れた手が重なった。
「俺の彼女なんだけど。
何か?」
有無を言わせぬなーくんの圧に、男たちは
逃げ出していた。
『あ、ありがと。なーくん』
「ももか!」
『ハイッ!』
「ももかは可愛いんだから!
もうちょっと危機感持って!!」
そう言って、なーくんは着ていたシャツを
私に無理矢理着せてきた。
着てみても、男女の体格差だからかシャツは
ブカブカで。
「ま、隠れればいっか!」
側から見れば、このシャツ一枚以外
何も着ていないように見えるけど。
だからか、
「今日は俺から一日、離れないでね?」
この件で心配症になっちゃった彼。
そんな彼も好きですけど。
fin.
★グループ海デート 莉犬くん→←★グループ海デート さとみくん
413人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:旭 | 作成日時:2020年2月10日 19時