甘々苺と恋しません？２ (ページ38)

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★グループデート　　ジェルくんページ38

ショコラ様！ありがとうございます！

- 大人数で！ -

　電車を降りると目の前に見えたのは、

溢れんばかりの人！

　夢の国特有のネズミの帽子をかぶった

人たちで溢れています。

　私たちも被って、いざ出陣！

「ももか、逸れんようにな」

　王子様のように手を取り、先を歩くジェルくん。

　私もその後を追いかけました。

　まずはみんなで腹ごしらえ！

　遅れてやって来たさとみくんカップルは勿論。

　私たちも朝早かったので、あまり食べていません。

　チュロスを買って食べることになりました。

「チュロス、何味がいいん？」

　園内の所々にあるお店には、苺味とチョコ。

(実際にあるかは知りません)←

『ジェルくんは食べるの？』

「んー、俺は朝から甘いもん無理やから。

　ももかだけ食べ」

　さりげなく苺味のチュロスを買ってくれる

ジェルくん。

　見れば、彼女組はみんな買ってもらっていました。

　二人のデートもいいけど、こういう大人数のグループ

も楽しいかも。

　こんなこと初めてで、頬を緩ませていると隣からふふっ、

と笑い声が。

　視線をやると、そこにはるぅとくんが。

「ももかちゃん、頬ゆるっゆるっですよ」

　可愛らしく、また笑うるぅとくん。

　しまいには、

「可愛いですね、ももかちゃんって」

　これには私もびっくり。

　いや、だってね。

　彼女持ちの人にこんなこと言われたら…。

　あ。

　助けを求めてジェルくんの姿を探すと、いつの間にか

離れていて、るぅとくんの彼女さんと話していす。

『っ…！』

　心の中にどんより黒いモヤがかかります。

　久しぶりにかんな感情になった…。

　すると、見つめているのに気が付いたのか、

ジェルくんがこっちに戻って来ました。

　何事もなかったかのように振る舞おう。

　だって今日は他にも人がいるんだもん！

　一人心の中で決心します。

　すると、ジェルくんが口を開いた私を遮って

話して来ました。

「なぁ。るぅとと何喋ってたん？」

　少し睨むかのように見てくるジェルくん。

　その威圧に怯んでしまいます。

『なにって…。

　可愛いねって、褒めて、もらっただけ…』

　言われたのは本当。

　でも、今の彼には言わない方が良かったのかも。

　そっぽ向きながら、

「ももかの可愛いところは俺だけが知ってればえぇ」

　強引にキスを。

　あぁ。

　嫉妬してたの、私だけじゃなかった。

　 fin.