甘々苺と恋しません？２ (ページ4)

今日:26 hit、昨日:11 hit、合計:225,454 hit

★初詣　　ころんくんページ4

つき様！ありがとうございます！

- 願い事 -

「ねぇー、まだー？僕もう帰りたーい」

　後ろで子供のようにぎゃあぎゃあ騒いでいるのは、一応、彼氏のころんくんです。

　今日はそんなころんくんと、初詣に来ています。

　調子に乗って、ころママから着物まで借りて、おめかししています。

　今、絵馬を書いているんですけど、後ろの青いサルさんから

「寒～い！はやくかえろうよー！」

　と、文句が聞こえてきます。

『んー！ちょっと待って！』

　手に持っていた絵馬に、さっきまで悩み、考えていた、お願い事を書き込みます。

　何千とありそうな絵馬の中に、自分の絵馬を結ぶと、彼の元へ戻りました。

「ん、」

　と伸ばされた手をつかんで、人混みの中をかき分け、進みます。

「そういえば、絵馬になんで書いたの」

　あんなに急かしていたのに、気にはなるんだ…。

　お願い事を思い出し、口に出します。

『えっと、ころんくんが元気に活動出来て、去年よりもっともっと大きくなりますように。

　それと、ころんくんが健康に』

「え、いや。ちょっと待って。

　僕のことばっかじゃん。自分のことは？w」

　彼に言われて気付いた貴方。

『あ…してない』

「バカでしょ？」

　貴方は彼のことが好き過ぎて、頭の中は彼の事ばっか。

　たまに、自分自身が疎かになってしまう時があります。

　でも、貴方のお願い事は願わなくても叶っています。

『ころんくんといれるだけで幸せだから、いーや！』

　
　繋いでる手をぎゅっと握ると、彼は顔を真っ赤にさせます。

　でも、手をさっきよりも強く握ってくれたので、よしとします。

　すると、

「今年はもっと幸せにしてあげるよ…///」

　
　照れながらも、はにかんで笑ってくれました。

　
　耳まで真っ赤ですけど。

　幸せにしてね？

　 fin.