★事故ちゅー ななもり。くん ページ29
グリノワ 様! ありがとうございます!
- 狙ったわけじゃないんです! -
小刻みに震え、手を精一杯伸ばす貴方。
棚上にある物を取ろうとしてるんです。
でも生憎高身長というスペックは持ち合わせてなくて。
背伸びして頑張る貴方。
「…取ってあげようか?」
かれこれ数分戦っているのに、一向に届かない。
そんな貴方を見て、彼はそう尋ねてきます。
『大丈夫。もうちょっと頑張る…!』
負けず嫌いな貴方は自分の力で取りたい信念があります。
彼は倒れないか心配で心配で。
貴方の周りを鬱陶しいくらいに、動き回っています。
「ねぇ、やっぱり俺が取るからさ。危ないよ」
『いいの!』
彼の好意も今は貴方の耳には届きません。
台を持ってきて傘増ししても届かないこのもどかしさ。
むすっ、と貴方が頬を膨らませて項垂れていると後ろから彼の声が。
「本当にももかは負けず嫌いだね。
………よいしょっ、」
そんな声と共に浮遊感を味わう体。
なーくんに持ち上げられました。
えっ、うそ、へ?と貴方が身を動かすと
「っちょ、危ないよ!」
と言いながら支えてくれているなーくん。
あの細い体にどれだけの力が…。
でも一つ気になることが。
『お、重くない?』
「んー、重い!」
『…………下ろして。早く』
「わっちょっ!危ないよっ!ももか!」
嘘だからー!なんて言ってるけど聞こえないもん!
暴れに暴れまくって、その途端、
「わっ!ももかっ!」
バランス崩して倒れてしまった貴方と彼。
彼は貴方を守るように優しく包み込んで下敷きになってくれました。
こんな時でも自分より貴方の安全を第一に。
『っ〜!』
「っぁ、ちょっとももか_____」
ふにっ、
目を開けた彼がお説教と口を開いた瞬間、唇と唇同士が触れ合いました。
くっついたまま数秒経過。
『わぁっ…!』
先に退くのは貴方の方です。
これにはお互い顔真っ赤っか。
彼なんて耳まで真っ赤です。
「ぁ、いや、ごめん、ね?俺の不注意で…」
『いや、私、だって、暴れちゃってごめんなさい…』
距離を置いて話す貴方たち。
_____付き合いたての私 / 俺たちみたい。
恥ずかしい思い出に紛れて、懐かしい思い出も蘇ってきたり。
そういえば、取ろうとしてたのアルバムだ。
「次は、俺が取ってあげるからももかはそこに座ってて!」
fin.
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作者名:旭 | 作成日時:2020年1月2日 20時