甘々苺と恋しません？２ (ページ26)

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★Happy　Birthday　　ジェルくんページ26

みお。様！ありがとうございます！

- 生まれた日には -

《ハッピバースデートゥーユー、ハッピバースデートゥーユー、

　ハッピバースデーディアー、ジェルくーん！

　ハッピバースデートゥーユー！！

　おめでとーう！！！》

《ありがとう、みんな！

　リスナーのみんなもありがとなー！》

　スマホから聞こえる、バラバラな歌とそれでも嬉しそうな

ジェルくんの声。

　7月28日はすとぷりの最強エンターテイナー、ジェルくんの

誕生日です！

　公式生放送でジェルくんの誕生日生放送を企画していたらし

く、折角買ったケーキも未だ食べれず…。

　プレゼントも渡せていないんです。

　でも、

「いい子で待っとってな」

　と言われたので、大人しく待ってるんですが_____

「ももか！」

『！ジェルくん！』

　考え事をしていたら、ガチャっとドアが開いて、一番会いた

かったジェルくんが！

　嬉しさのあまり抱きつくと、しっかりと抱きとめてくれま

した。

「今日は、ももか甘えたさんなん？」

　こくこくと頷くと笑いながらも強く抱きしめてくれます。

　その後はやっとプレゼントタイム。

　ずっと欲しがってたお財布をあげると、子供のように喜んで

くれました。

「今日から一生これ使うわ！」

　なんて言って、お金を移し出すジェルくん。

　そしてお財布を持って決めポーズし始めたジェルくん。

「似合っとる？俺かっこええ？」

『うん、ジェルくん凄いかっこいいよ』

　笑って答えてあげると、さっきよりもにんまりしました。

　お財布に似合う似合わないってあるの？

　でも喜んでもらえてよかった。

　そして、

『ジェルくん、放送するでしょ？

　私、違う部屋行ってるね』

　と立ち上がると、パシッと腕を掴まれました。

　急な事で抵抗もできず、そのままジェルくんにダイブ！

　驚きの声も出ないで、厚い胸板に頭を押さえられました。

『んー、ん！』

　やっとの思いで、顔を上げると、そこには整った顔が。

　軽く唇同士がくっつくと、

「わがまま聞いてくれへん、ももか？」

　吐息たっぷりの声で耳元で囁かれます。

　声を上げる間もなく、また次のキスが降り注ぎます。

「俺な、プレゼントもう一個欲しいんよ」

『んっ、何がいいのっ、？』

　そう聞くと、一旦キスの雨は止みます。

　ジェルくんはペロッと舌で私の唇を舐めると、

「俺、ももかが欲しい」

　誕生日の夜は長いです。

　 fin.