甘々苺と恋しません？２ (ページ18)

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★風邪　　さとみくんページ18

柴犬/しぃ水犬/みぃ@青友同盟様！ありがとうございます！

- 同時は辛いです。 -

『さとみくん！動いちゃダメだよ～』

「いやだ！俺、編集する～」

『ダメだって！』

　うぅー、なんて言いながら貴方に捕まっているのは、さとみくんです。

　先日から風邪を拗らせていたのに、看病をしていた貴方に

「治すためだから」

　なんて言って口づけをされたおかげで、貴方まで風邪になってしまいました。

　うつした張本人は、動画を撮ろうと、ベッドを抜け出そうとしています。

　それに気づいた貴方は、彼をベッドに引き戻そうとしています。

　未だに熱を拗らせている彼と、微熱の貴方。

　普段なら、彼の力の方が強いですが、今は体だ言うことを聞いてくれません。

　貴方の力に負けた彼は、ベットに戻されてしまいます。

「んー！俺、へんしゅーするの！」

「ももかは寝てて！」

　なんて可愛らしく頬をぷくっとさせて文句を言ってきますが、彼の方が重症なんで

す。

『ダメだよ、さとみくんの方が寝てなきゃいけないんだから』

「やだー！動画撮るのー…」

　駄々っ子さとちゃん。

「動画撮るのー………」

　そう言って、貴方の肩にポスッと倒れてきます。

『ほら、さとみくんが頑張ろうとしても、体は辛いんだよ。

　早く寝たらその分早く良くなるから。寝よう、ね？』

「……ももかが隣で寝てくれるなら一緒に寝る」

　ちょっと不貞腐れてるけど、寝てくれるならOKです。

　貴方の横をポンポンと叩くと、彼は素直に横に入ってきました。

　でも、貴方の腰をどっから出してるのか分からないほどの力で、グイッと自分の元へ

引き寄せました。

　そして、少しの我が儘を。

「んー、ももか。ぎゅーして、ちゅーして。

　
　じゃなきゃ、治んないし、寝ないもん」

　

　お熱の彼はそうそう簡単に寝てはくれません。

　無茶なおねだりに貴方がプチパニックになっていると、待ちきれなくなったのか、彼

から少し強引に、ぎゅっと抱き寄せ、口を重ねてきました。

　長くて、吸い付くようなキスに、酸素を求める貴方が口を開いた瞬間。

　彼の目は、ずっと細められます。

　そして、待ってましたといわんばかりに侵入してきたのは彼の舌。

『んぁっ、ぁ、っ』

「っふ、んー」

　キスをしながらも、彼の手は貴方の服の中へと。

「もっと熱上がりそー」

　なんて言ってるから、次の日も寝込むことになるんです。

　 fin.