甘々苺と恋しません？ (ページ37)

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★後ろから抱きつかれた　　るぅとくんページ37

グリノワ様！ありがとうございます！

- 後ろからギュッと -

『あー！

　ちょっ、莉犬くん！そこダメッ！

　あぁー！何で落ちたの～！』

「わぁぁ！ばばばばば、死んじゃったぁ～！」

　休日、私とるぅとくんの家に莉犬くんが遊びに来ました。

　ただいま、ゲームをしているんですが、チームがるぅとくんとコンピューターvs私と莉犬くん！

　しかし、ゲームの苦手な私たちがどう足掻こうとるぅとくんには敵わないわけで…。るぅとくんが

私たちの足の引っ張り合いをただ見ているだけになっている。

「……。

　二人とも弱いです」

　るぅとくんがどこか黒いオーラを身に纏いながら私たちを容赦なく倒して来た。

「『あぁー！！』」

　叫び声と共に私たちのキャラクターが動かなくなりました。

　莉犬くんがるぅとくんに文句を言っているけれど、相槌を打つるぅとくんの声が聞こえません。る

ぅとくんを見ると、顔が少し陰っています。

『…るぅとくん？体調悪い？

　大丈夫？』

　心配で声をかけると、るぅとくんは少し考えたそぶりを見せると、

「…体調悪いかもです。

　莉犬、悪いけど、帰ってください」

「えっ！？何で！？

　俺帰るの？何でっ！」

「いいから、早く帰ってください()」

「あ、はい」

　圧をかけて、莉犬くんを追い出しました。引き止める間も無く、出て行ってしまった…。

『るぅとくん、体調悪いなら、ベッド行こう？』

「……ももかちゃんここ来てください」

　私の言葉を無視してるぅとくんが叩いた場所はるぅとくんの膝の間でした。

『えっ、いや///

　体調悪いんでしょ？ベッドに…』

「来てください」

　有無を言わせぬ勢いで言ってきた彼に、おずおず近づいて失礼しますと呟きすとんと腰を下ろし

た。

　すると、

「ん」

　と後ろから急にギュッと抱きしめられました。

　普段、あまり抱きしめるなどあまりしない私たち。あるとしても、彼からなんてあまりない。

「……嫉妬しました。

　ももかちゃんの彼氏は僕なのに…。

　僕以外、見ないでいいんです」

　抱きしめる力を強めて不機嫌にそういう彼。

　ゲームは負けちゃったけど、こんな彼を見れて良かったなんて思ったり。

　
　ベッドに行って、お昼寝しましょう？

　 fin.