甘々苺と恋しません？ (ページ36)

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★後ろから抱きつかれた　　ころんくんページ36

グリノワ様！ありがとうございます！

- 後ろからギュッと -

『ころんく～ん、起きて～！

　ころんく～ん！』

　休日の朝。

　私は五分程前から彼を起こしています。

　普段なら、疲れているだろうから寝かせようという発想になるのだが、今回は違います。

　今回は彼からの望みで、起こしています。

　昨日の夜、

「ねぇ、明日久しぶりにデート行こうよ///」

　照れながら、誘ってくれた彼が、

「明日は十時に行くから、九時に起こして！」

　と言っていたので、起こしているのですが、流石ころんくん。

　全く起きません。

『ねぇ～、デ、デート行くんでしょ？///

　早く起きてー！』

　布団に蹲っている彼の背中をペシペシ叩く。

「んんー、」

　くぐもった声で反応しますが、二度寝する気満々です。この人。

『もう知らないっ！

　デートは他の人と行っちゃうもんね！』

　ベッ、と舌を出して踵を返す。

　すると、右手がぐいっと後ろから引っ張られ、そのまま後ろに尻餅をついた。

『わぁぁ！！』

　ギュッと目を瞑ると、背中に人の体温が感じられた。

　考えなくても分かる、ころんくんだ。

　寝起きだからか、耳元で話される声は少し低い。

「……行かないで。

　僕がいるだろ…。

　他んとこ行ったら、怒るから」

　私をギュッと抱きしめているころんくん。

　寝起きのくせに、不覚にもドキドキしてしまう。

『わ、分かったから、準備して？』

「んー、」

　曖昧な返事をしている彼に少し不安を覚えながら、数分待つと、かっこいい私服姿の彼が出て来ま

した。

　そして、彼との久しぶりなデートを楽しみます！

「……起きてたなんて、言えねぇ…」

　
　なんて言ってる彼を知らずに…。

　 fin.