甘々苺と恋しません？ (ページ35)

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★後ろから抱きついてみた　　さとみくんページ35

グリノワ様！ありがとうございます！

- 後ろからギュッと -

「あぁ～！ひなちゃ～ん、モカちゃ～ん、可愛いねぇ～！みみちゃんも～！

　ん～ん？どうちたのぉ～、お腹空いたのぉ～？」

　仕事から帰って来た途端、ペットのひなちゃんモカちゃん、みみちゃんに構い始める、さとみく

ん。

　疲れも、ひなモカみみを見てると取れるわぁー、なんて言っているさとみくん。

　昔は、私と居ると疲れが取れる、って言ってくれていたのに、ペットを飼い始めたら、だんだん言

われなくなってきた。

　それが最近になって、寂しくなってきた。

　そして、みみちゃんという新しい猫ちゃんまで迎え入れ、寂しさはより一層増した。

　今だって、彼の好きなハンバーグが夕食なのに、ペットと戯れるさとみくん。

『さとみくん、ご飯は？』

「んー？ちょっと待って、先にひなモカみみに餌あげちゃう。

　先食べてていいよ」

　挙げ句の果てに、彼女の私を放っておいてベッドに構い始めました！

『もういいもん…』

　ボソッと呟き、ハンバーグを食べると、未だに遊んでいるさとみくんを横目にお風呂場に向かっ

た。

『ま、だ？』

　お風呂上がり、リビングに戻ると、ひなモカみみの写真を撮りまくるさとみくんの姿が。

「んんー！可愛いい！」

　たとえ、猫や犬だとしても、可愛いなどと彼女の前で叫ばれては、少し心が痛い。

　私に背を向けて写真を撮りまくる彼。

　その背中に向かって、私はハグをした。

「おっ！

　……なぁにぃー？構ってもらえなくて寂しかったの？」

　さとみくんはハグをしてきたのが私だと分かると、正面ハグをしてくれます。

　素直に頷くと、ニヤニヤしていた頬は止まり、一瞬、顔を赤らめます。

「…何で、素直なんだよっ…///」

　彼がそう呟いたのが貴方には届いていません。

「いいよ、構ってあげる。

　その代わり、この子たちより可愛い反応見せてね？」

　続きは、ベッドの上で…。

　 fin.