♯６ 何事か ページ7
「ねぇねぇ、ケイ！
隣に来た子、知ってる！？」
学校からの帰路でアスカがはしゃぎながら言った。
周りの人からの視線が痛い…。
「あぁ、知ってる。
桜倉A、だろ？」
ケイがそう言うと、「なんだ、知ってんだー。」とアスカは興味なさそうに言った。
「まぁ、な。
この前会った。」
ケイはそう言いながら、家の階段を上がっていった。
「へー、ふーん。
そーなんだー。」
「？ 何だ？」
「別にー。」
アスカはそう言いながらタタッと階段を上がっていった。
すると、「わーっ！ 久しぶりっ」というアスカの声が聞こえる。
「はぁ、うるさいな。」
ケイはそう言いながら少し早く階段を上がった。
・
「Aちゃん、久しぶりーっ」
家から出ようとしたら、アスカがいた。
正直、ビックリだ。
今から買い物に行こうとしていた。
ちょっと急ぎの用ではないため、アスカと少し話そうと思った。
「昨日会ったばっかじゃんっ
それと、Aで良いよ？」
「良いの！？ じゃあ、私も呼び捨てで宜しくね。」
「うん、分かった、アスカっ」
「Aっ」
と、二人は笑いあいながら言った。
すると―――。
「…あ、A。」
アスカの後ろから声が聞こえた。
「あ、ケイだ。」
Aはそう呟きながら微笑んだ。
「…アスカ、階段中に声が響いてた。」
「あ、ごめんっ…。」
アスカは軽く謝っていた。
謝罪の心は０に等しいらしい。
「それに、Aどっかに行く予定だったんだろ？」
「あ、うん。そうだけど…大丈夫だよ？
そんなに急ぎの用では無かったしね。」
Aはケイにだけ聞こえるように「ありがとう。」と呟いた。
「じゃあ、アスカ、ケイ。
またね。それと、これから宜しくね。」
Aはそう言いながら、手をふった。
そして、アスカとケイもふりかえす。
この時、Aとケイの間では
芽生えてはいけない『気持ち』が芽生えはじめていたのであった…。
．
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月音 - 更新停止悲しいです。更新お願い申し上げます。 (2020年4月30日 15時) (
レス) id: d5a19f263d (このIDを非表示/違反報告)
照蘭 - めっちゃいい話ですね！続きが気になります！更新頑張ってください！ (2018年7月18日 22時) (レス) id: 38ae65cfeb (このIDを非表示/違反報告)
シルクル(プロフ) - 皆様、長らく放置してしまいすみません。二人でこれからも頑張っていきますのでよろしくお願いします。 (2017年9月24日 0時) (レス) id: 0e8de17631 (このIDを非表示/違反報告)
りず - 続きを書いてください。お願いします。 (2017年9月14日 20時) (レス) id: 3c63d6cd76 (このIDを非表示/違反報告)
禮亞 - 面白いです！更新頑張ってください！ (2015年3月26日 19時) (レス) id: 6a3137f23d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：エルザ＆エンゼル☆パイ | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ennzerupai/
作成日時：2013年10月13日 22時
