3年A組〜今から皆さんは人質です〜 【3】

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私が下を見ると、そこには下に繋がるハシゴのようなものがあって。そして。





『ほ、ほんとに？ほんとに……生きてるの……？








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……蓮！！！』






死.んだはずの、死.んだと思っていた人が。

中尾蓮が、そこにいた。






『あっ…せ、先生！降りてもいい？』





嬉しかった。
蓮が生きていたこと、それもあるけど。
8割くらいはその事で嬉しいんだけど。




残りの2割は、先生が、先生のその手が、人を殺.していなくてよかったと、そう思った。







私の、降りてもいいかという質問に、先生は答えてくれなくて。



『…先生…？やっぱり、ダメですか？』




そう言っても、何も反応してくれなくて。
どうすれば、と困っていると、先生が名前を呼んできた。



柊「……A。

昨日の夜は、名前で呼んでくれただろ？



……呼べよ、一颯って。」





先生のその言葉に、自分の顔に熱が集まるのがわかった。





『きっ…聞いてたんですか！？



たっ……タヌキ寝入りだ！！ひどいです！』





赤くなった顔を隠すように、腕を顔の前まで持ってきて、そのまま先生を睨んだ。





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