3年A組〜今から皆さんは人質です〜 【2】

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涼音も落ち着いてきた頃、海斗と翔が2人で出ていった。




何故か2人とも真剣な顔をしていたので、どこに行くのか気になったけど、教室の雰囲気もピリピリしてたから、追いかけるのは辞めておいた。





しばらくして2人が戻ってきて、自分の席に着くと、先生も教室に入ってパソコンを開き、「はい、起立！」といった。




言われた通り立ったけど、みんなは座ったままで、「起立だよ、起立。はい、ダラダラしない！」と言われて、ようやくたった。





柊「俺の授業を始める。礼。」




先生は、みんなが立ったのを確認すると、号令をかけた。





柊「着席。」


誰も口を開かず、先生の指示に従っているのを見ると、相当昨日のことがこたえているんだとわかる。



柊「なんだどうしたお前ら。なんかどんよりしているな。

え？そんなに体操がキツかったか？」




隼「この状況でヘラヘラしてる方がおかしいだろ。」




柊先生は、昨日涙を流していたのが嘘みたいに、いつも通りの対応だった。




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