僕の彼女、私の彼氏。 (ページ8)

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ノアの考え

もうだめなのです。あれだけ顔も耳も赤くなっちゃって、自分でも熱くて。

最悪なのです。タツキさんは何も悪くありません。

タツキさんを責めてしまったらサキちゃんまで悲しみます。

嫌なのです。もう疲れたのです。サキちゃんが悲しむのは見てられないのです。

ノ「バカ～！私のバカ～！」

あそこでたまたま貰ったとか、当たったとかいえなかったのです！

私がバカすぎて嫌になります！

でも、叫んだら少しだけラクになったのです！

ケ「ノアちゃん。」

私の惹かれるいつもの優しい声。

ノ「ケントさん。」

私が振り向くと心配そうな顔から優しい笑顔にもどった。

ケ「タツキは悪いことしてないと思ってるんだ。なんか、いつもとは少し違って、

今日のコラボを楽しみにしててな。少し気持ちが高ぶっちゃったんだよ。ごめんね。」

申し訳なさそうに謝る。

ノ「私、ファンなんです。」

ケ「へ？」

ノ「ケントさんのファンなんですよ。だから私も今日のコラボ楽しみにしてきたんです。

それにここだけの話サキちゃん、、、、キーボードの。サキちゃんもタツキさんのファンです。

サキちゃんの大好きな人を傷つけるわけにはいきませんから。嫌いになんかなりませんよ！」

私がそう笑うと爽やかな笑みを返してくれた。