竈門家の忌み子の兄妹

9話･継子 ページ10

〜蒼希side〜
蒼｢(胡蝶さん、どうして、あんなに無理して笑うんだろ…)｣


蒼｢(辛いことがあって、隠してるとか？)｣


考え事をしすぎて目的の場所を通り過ぎる男、月夜 蒼希。


蒼｢あ、通り過ぎてた。｣


ア｢あ、蒼希さん｣


蒼｢お疲れ様、アオイさん。｣


蒼｢Aおいで。｣


　『？』


蒼｢胡蝶さんが、会って欲しいんだって。｣


　『うん…』


蒼｢会ってくれる？｣


　『(ｺｸ)』


蒼｢ありがと。中庭か、部屋にいるんだって。(ﾖｼﾖｼ)｣


　『(ｺｸ)』


蒼｢じゃあ、アオイさん、ありがとう。｣


ア｢いえ。手伝ってもらってありがとうございます。｣





蒼｢あの子かな…｣


な｢あ、蒼希さん、おはようございます！｣


蒼｢あ、おはよ。あ、それ大丈夫？｣


な、す、き｢｢大丈夫ですっ！｣｣｣


ｺﾞﾄｯ


す｢あ…｣


蒼｢大丈夫じゃなさそうだね…ひとつずつ持つよ？｣


な、す、き、｢｢｢ありがとうございます！｣｣｣


蒼｢あそこに運ぶんだよね。｣


き｢はい！｣


〜Aside〜
　『(なんか、蒼希兄さん、3人の女の子に囲まれてるし…)』


『(どっか行ったし…)』


　『こん…にちは…』


カ｢(ﾆｺﾆｺ)｣


　『(無視だけど…色が悪い人じゃない…)』


　『(蝶々…沢山来た…)』


カ｢!?(ｼﾞｰｯ)｣


　『(カナヲさん、蝶々欲しそう…)』


　『(指に蝶を乗せて渡す。)』


　『カナヲさん…蝶々いる…？』


カ｢ｺｸ、わ、私、栗花落カナヲ…｣


　『そっか…私は……月夜…A…』


　『栗花落さんは…蝶々好き？…』


カ｢うん、好き。あと、カナヲでいい。｣


　『…じゃあ、カナヲちゃん？』


カ｢うん。｣


　『私も…名前で呼んでほしい…』


カ｢Aちゃん？｣


　『(ｺｸ)』


〜蒼希side〜
蒼｢なほちゃんたち、ここでいい？｣


な｢いいですよ！ありがとうございます！｣


蒼｢それじゃあね。｣


ﾍﾟﾁｬｸﾁｬ


蒼｢(あのAが、初めて会う子と、話してる…)｣


　『あ、蒼希兄さん…』


カ｢？｣


　『えっと、私の兄さん。』


カ｢(ｺｸ)｣


蒼｢初めましてAの兄の蒼希です。よろしくね。｣


カ｢栗花落カナヲです。｣
その後は、3人で物凄く話して、遊んだ。
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大正コソコソ噂話

カ｢Aちゃんに蝶が来たのは…甘い匂いがしたから…｣

　『甘い匂い…』

蒼｢さっき、アオイさんから、貰った飴じゃないか？」

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