竈門家の忌み子の兄妹

41話・無事 ページ42

〜Aside〜

鬼は沢山いた。


襲われそうな人も沢山いた。


私は全員を助けた。


それは、最終選抜3日目のこと。


鬼を全て倒したという報せが、


山の中に響いた。


そして、全員の無事が確認された。


その後、あの時私たちを救ってくださったあまね様に


連れられてきた。


着くと、そこには柱の九人方と、兄の蒼希がいた。


どうやら、緊急で集められたらしい。


御館様は言った、


｢今回の、最終選抜は、もう終わったみたいだね｣と。


柱の9人方から、私は見えない。


最終選抜が、3日目にして終わるのは、


鬼が全滅した場合と。


参加者が全滅した場合。


そのため、柱の9人方は、少しザワめいている。


しかし、兄と、師範だけは、


私が生きていることを知っているかのようだった。


そして、御館様は続けて


｢もうすこし、皆、あの子を信じてあげたらどうかな。｣


と言った。


その瞬間、私を隠していた物が、あまね様によって


上がって行った。

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