end ページ26
「ごめんなさい」
「僕の名前覚えてます？」
「もちろん。チャンイーシンさん」
「すごい！嬉しいな」
だって心の中ではいつもイーシンさんって呼んでますから。
「わざわざ送っていただいてありがとうございました」
「いいえこちらこそ本当にお世話になりました。
あのこれから食事でもいかがですか、今日のお礼も兼ねて」
社交辞令なのに顔が熱くなるのが分かる。
社会人として笑顔で断るのが最善だ。
「そんなに気を遣わないでください。
チャンさんも出張でお疲れでしょう」
彼の机は書類が山積みで
その脇には大きなスーツケースがあった。
きっとすぐにでも戻りたいに違いない。
「じゃあ…私はこれで」
名残惜しい気持ちが彼に伝わってないといいけど。
「あのっ」
「はい？」
キッチリ固められていた前髪をぐしゃぐしゃと下ろして彼がこちらに近付いてくる。
「じゃあ今日はいっぱい寝て、土曜日にお誘いしてもいいですか」
「土曜日？」
「メガネもかけなきゃ分かりませんか」
指で丸をつくって自分の目につけるイーシンさん。
あ……！
「土曜日の！！」
癒し系イケメン！
「会ったらびっくりしてくれるかと思ったんですけどAさん全然気付いてくれないから自分から言っちゃいました」
「ごめんなさい、でも全然印象違うから…」
いつもパーカー着てて
たまにフードも被ってるし
大学生かなとか思ってた、私。
「僕は最初の電話で分かりました」
拗ねたように口を尖らせる彼はひどく可愛らしい。
「土曜日は何時がいいですか」
今度は断らないでくださいねって
上目遣いにこちらを覗き込む彼の瞳は不安そうに揺れている。
お店が終わるのは21時だけど
デートだって言ったらきっと早く行けって背中を押してくれるだろう。
「いつでも。イーシンさんにお任せします」
Yi Xing's case end.
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ゆき(プロフ) - まどさん» まどさん！お返事が遅くなりました（ ; ; ）神回だなんて！そんな風に言っていただけて嬉しい限りです(/ _ ; )何を隠そうギョンスペンなので…ありがとうございます！！ (2018年3月7日 0時) (
レス) id: b13cdc72c6 (このIDを非表示/違反報告)
まど - ギョンス回は神回です！！！！めっちゃきゅんとしました、、、、 (2018年2月19日 17時) (レス) id: 348d09fd4a (このIDを非表示/違反報告)
ゆき(プロフ) - あまいくりーむさん！こちらこそありがとうございます！本当のバレンタインは過ぎ去ってしまいましたが妄想バレンタインにもう少しお付き合いください^ ^ (2018年2月18日 0時) (レス) id: b13cdc72c6 (このIDを非表示/違反報告)
あまいくりーむ(プロフ) - トキメキバレンタイン最高です！たくさんのキュンありがとうございました！ (2018年2月17日 20時) (レス) id: 54cb611542 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ゆき | 作成日時：2018年2月13日 2時
