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《こっちのグループは決まったん?》
採寸組を送り届けて来た美貴さんが、僕らの元へやって来た。
《中々決まらなくて(苦笑)》
《この衣装の数じゃ、選ぶのも大変やもんね(苦笑)》
《今のところ、決まってるのはテヒョナだけです。》
《へぇ、何にするん?》
《それが、明日まで秘密なんだそうで…》
《えぇ〜そうなん?
中々大変な状況やね(苦笑)
もうこの際こっちのグループは皆、お互い着る衣装は秘密で選んだらどうや?》
《被ったら嫌だって言うのが満場一致なんですけど…》
《こんだけ衣装あんねんから、そうそう被る事もあらへんやろ(笑)》
《まぁ、そうですよね(笑)》
《秘密の方が楽しめるし♪》
《美貴さん…
自分は仮装しないからって楽しまないで下さいよ〜》
《まぁ、頑張って探してや〜♪》
ひらひらと手を振って、この場を後にした美貴さんを見送り、衣装選びに集中する。
(うーん…
せっかくだから、イメージと掛け離れたのを選びたいなぁ…
弟達にイジられてるヒョン…みたいなのが割と浸透してる気がするからなぁ…)
投げキッスしたり
ハートを出したり
窓拭きしたり…
お茶目なヒョンのイメージを脱却しなくては…!
他のフリーで選ぶメンバー達に、さっき美貴さんが提案した“お互い秘密で選ぶ”ってのをあたかも自分で考えたように皆に話してみる。
《テヒョナが明日まで秘密にしたいって言うから、残りのユンギ、ジミナ、僕もお互い秘密で選ばない?》
《俺はそれで良いですよ。》
《僕も、それで大丈夫です。》
《じゃあ、決まりだね!
採寸組が戻って来るまでに、目星だけは付けておこう。
決まって試着室に行く時、バレないようにちゃんと隠して入ってね〜》
こうして、僕らの衣装選びが本格的にスタートした。
………………………………
-JM side-
僕はテヒョナのやりたい仮装を知っているから、テヒョナとは被らないけど…
ヒョン達は何にするんだろう…?
ジニヒョンは、おチャラけ風かな?
ユンギヒョンはクール系?
それとも、イメージとは真逆にするのかな…
僕は、とにかく格好良い感じにしたいんだけど…
格好良いって言っても、どのジャンルの格好良いを探せば良いか…
王子様系?
もうハロウィンと言ったら、ゾンビとかお化けってイメージだから、テヒョナのヴァンパイアはもう、系統の王って感じだよねぇ…
そもそも男の僕が思う格好良さと、Aさんが思う格好良さはきっとちがうよなぁ。
これ、決められる?(苦笑)
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作者名:Miyoshi | 作成日時:2021年7月11日 2時