忘れたくない4【YG・JM】 (ページ34)

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107.気付かないフリしてるんだページ34

「どうしたん？
なんや騒がしかったな？」

パーティーの食事の準備をしている美貴さんの元へ駆け込んだ私。

『う…うん、まぁ………
え…っと、手伝うよ！
何したら良いかな？』

「？？
顔赤いけど大丈夫？
具合悪い？」

『ううんっ！大丈夫大丈夫！』

「ならええけど。
もう殆ど準備終わっとるから、する事ないんよ(笑)」

『そっか…』

手持ち無沙汰でオロオロしていると、

「皆の仮装凄いやろ？」

『うん、昨日の今日でこんなに凄い衣装が出来るって、貸衣装屋さん何者なの？』

「まぁ、ちょっとした伝でね～♪
凄い職人さんなんやろうけど、詳しい事は知らんのよ(苦笑)

『そうなんだ(苦笑)』

「でもほんまに、ここまで凄い仮装になるとはなぁ。特に、ジン君とユンギ君凄いよな(笑)」

『うん(笑)
本格的過ぎてリアクション困る(笑)
そう言えば…ジミン君は仮装しないのかな？
まだ普通の私服みたいだったけど…』

「あぁ、ジミン君は後で着替えるって。」

『そうなんだ…』

皆がクオリティが高過ぎる衣装を纏う中、一人だけ部屋着のジミンを見て残念に思っていた。
でも、まだ着替えてなかっただけだったみたい。

「そろそろ向こうに料理運ぶから、手伝って～♪」

そうして二人で料理を運んでいると、皆がソファに集まって話をしていた。
ジミンとジョングク君は、いつの間にか仲直りしたみたいで普通に話をして笑い合っていた。

「皆～、冷めない内に食べよう♪」

美貴さんがそう声を掛けると、皆が集まってくる。

『美貴さん、テヒョン君がいないけど…』

そう言ったのと同時くらいに、フッと電気が消えた。

(え…何…？)

一瞬何が起こったのか分からず焦っていると、バースデーソングと共にテヒョン君がケーキを持って現れた。

(なるほど…そう言う事ね。)

《センイルチュッカ～ハムニダ～♪
センイルチュッカ～ハムニダ～♪
………パ～クジミン～♪》

私も皆に合わせて歌を歌う。

《『センイルチュッカ～ハムニダ～♪』》

ロウソクの灯りで、ぼんやりと見えるジミンの顔は驚いていた。
歌が終わったところで、一気にロウソクを吹き消す。

TH《ジミナ、おめでとう♪》

JM《あ、ありがとう…
ビックリした…！》

TH《サプライズだったからね～♪》

JM《皆、本当にありがとう！》

(ジミン…本当に嬉しそう…)

また自然と微笑んでいる私がいた。

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