105.人間観察 ページ32
-TH side-
グクがAさんをヌナと呼んでジミナは最初、理解出来ないと言った半笑いの表情でグクに何と言ったのか訊ねていた。
もう一度“Aヌナ”とグクが言った瞬間、何故そう呼ぶのかと猛抗議するジミナ。
もう、好きな気持ちを隠す気ないじゃん(苦笑)
と言うか、もう皆にもバレてるから隠しても意味ないんだけどね。
そうこうしてる内にグクがAさんに謝り、あの時の事は一件落着〜♪
なんて思っていたら、また思わぬ行動に出たんだよ…これには全員がビックリだったし、ジミナには悪いけど僕は面白くてグクの行動に喜んじゃった(笑)
ナムジュニヒョンとホビヒョンは、何やら二人でアイコンタクトして遊んでる。
ジニヒョンはジミナとユンギヒョンを交互に見て切なそうな顔したり、少し怖い顔して考え込んだりしてた。
ユンギヒョンは苦笑いしながらも、ちょっと焦ってる感じ？
Aさんを抱きしめたグクに、またまた猛抗議するジミナ。
ジミナの方がAさんに凄い事してるのに、ちょっとハグしたくらいでこんなに怒るのか…と思って、ヒソヒソ声で…
《人の事言えないでしょ〜》
と言ったら慌てていた。
他のメンバーには聞こえない声で話し掛けたけど、興奮しているジミナには大きな声で聞こえていたみたいだ。
僕はジミナの肩を引き寄せて、グクとの距離を空けるようにして一旦落ち着かせる。
《ジミナ、Aさん折角来てくれたんだからそんなに怒らないでさ。
パーティーが台無しになるよ？》
ちょっと強引な納得のさせ方だったかも知れない。
でも、黙って僕の言う事を聞いてくれた。
Aさんがグクに、気にしないでと言ってその場を治めようとしてくれていた。
そんなAさんの言葉を聞いてまたグクが距離を縮めようとした瞬間、透かさずユンギヒョンが間に入る。
(流石だ〜)
なんて感心してたら、グクがニヤニヤしながらユンギヒョンに耳打ちした。
(何言ったのかな…
もう、せっかく変な雰囲気を脱したんだから、揉め事起こさないでよ〜？)
ユンギヒョンはちょっとだけ驚いた顔をしたけど、その後は何かを考えながらソファの方へ行ってしまった。
《ジミナ、グクはユンギヒョンに何言ったんだろうね？》
JM《………》
ジミナも気にはなってるみたいだけど、要約落ち着いてきたところで他の事にまで気が回らないようだ。
《ちょっと、お手洗いに行ってくる…》
僕はそう言って、一旦その場を離れて例の準備に取り掛かった。
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作者名：Miyoshi | 作成日時：2021年7月11日 2時
