100.筋肉ウサギの謎行動 ページ26
-YG side-
JN《美貴さん達、遅いね…》
JM《確かに…迎えに出てから随分経ちますね。
何かあったのかなぁ…》
《………》
予定している時間を過ぎている。
TH《何かあって来れなくなったとか…？》
JM《テヒョンア…
来れないなら、連絡くれると思うし…》
TH《だよね…》
《………》
JN《もう少し待ってみよう。》
………………………………………
予定の時間から30分が経った時…
「ただいま〜……」
JM.JN《来たっ！？》
ジミナとヒョンが玄関へ駆け出した。
その後に俺らも続く。
《ごめんなぁ、遅うなって…
帰宅ラッシュに巻き込まれてん…》
美貴さんの後ろに視線を向ける。
『こ、今晩は…
わぁ…本格的な仮装ですね…』
そこには、久し振りのAさんの姿。
ちゃんと食べてるのか心配になるくらい、以前と比べると痩せていた。
「さぁさぁ、入って！」
『お邪魔します…』
俺らを見て、おどおどしながら家の中へ入るAさん。
無理もない、こんなメイクだし(苦笑)
「Aさん、こんばんは…」
『今晩は…初めまして。
今日はお会い出来て嬉しいですっ…』
《っ……》
やっぱり覚えていないのは本当みたいだ…
俺らの事を見たら、何か少しでも思い出すんじゃないかと言う、淡い期待は消えてしまった。
TH「初めまして、Aさん！
さぁ、こっちです♪」
JH「皆、楽しみにしてたんですよ〜♪」
RM「もう衣装も着替えて準備万端で待ってました！」
そう言いながら、リビングへ向かう。
『皆さん…日本語上手ですね。
それに、仮装も本当に凄い…』
そう言ってAさんがリビングに入ると同時に、思いもよらない言葉が聞こえる。
JK「Aヌナ…」
YG・JM《《！！》》
『はい……？』
JM《ちょ！ちょっとグクっ！？え？何それ？
今、何て言ったの？》
JK《何ですか？一体…》
JM《いやいや…何て言ったのさっ！》
JK「Aヌナ。」
《………》
JM《や〜や〜(苦笑)駄目でしょ？！》
JK《何でですか？》
JM《何で…って…ね…？ユンギヒョン…》
《あ、あぁ……》
ジョングギはそんな俺らを無視してAさんの前に立ち、話し始める。
JK「僕、ずっとヌナに謝りたかったんです。」
『謝る…？』
JK「ヌナは覚えてないみたいですけど。
僕…ヌナに酷い態度取ってしまって…ヌナは悪くないのに、傷付けたと思うから…だから謝りたくて…
ごめんなさい。」
そう言い終えると、目の前のAさんをピンクのウサギが抱きしめた。
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作者名：Miyoshi | 作成日時：2021年7月11日 2時
