忘れたくない4【YG・JM】 (ページ18)

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97.思い出したくない現実と生まれた希望ページ18

佳織と自分の家で話したこと…
病院で思い出せないと言ったけど、本当は会話の一部分だけは思い出せていた。

“『あのときの事って、本当に起きたことなんだよね…？』”

自分の言った言葉が意味している事…
私は実際にあの場所にいたと言う事になる。
夢だけど夢じゃなかった。
でも、佳織とジミンがあの後どうなったかなんて…知りたくもない…

こうやって逃げている限り、事態は好転しない事も分かってる…
でも、私は弱虫だ。

『やっぱり駄目みたい…。』

「そうやよね…
ゴメン！無理させちゃって…
皆が帰る日が迫ってるから、何とかしてあげたくて…
無理矢理こんな形で思い出させるのは駄目やね！
はぁ…うちは何てアホなんや…」

『私は美貴さんにも皆にも、本当に感謝してるよ。
私が現実から逃げてるから…
だから、私が悪い。
でも、怖いんだ…
思い出したらどうなっちゃうのかな…って。』

「うん…
だから、Aちゃんのタイミングで思い出せる時が来るまで、どんな事でも協力する！
あの子らの帰国の事がどうしても頭から離れんくて、ちょっと力み過ぎた…」

『私も…
自分の事なんだからちゃんとしないとね！
って、毎回思ってるんだけど…(苦笑)』

本当、何回も同じ事を思ってるのにちゃんと行動に移せていない…

「取り敢えず、今は明日の事考えよう！
明日のパーティー大丈夫そう？」

『うん。
こうしてお酒も飲めてるし、BTSのメンバーに会うのは緊張するけど大丈夫！
それに、可愛い姪っ子達にも会える訳だし！』

「あ…それなんやけどぉ……ゴメンｯ！
どうしてもバンタンにもう一度会って欲しくて嘘ついた！
ほんまにゴメン…」

『そうだったんだ…
美貴さん、ありがとう。
ちゃんと、こう言う機会を作ってくれて。』

「ほんまにゴメンな…
そう言わんと、来てくれんと思って。」

『うん…(苦笑)
でも、もう行くって決めたから…』

「明日ハロウィンパーティーと併せて、ジミン君の誕生日パーティーもする事になっとるんや。」

『明日誕生日なの？！』

「いや、本当は少し前に誕生日を迎えとったんやけど…」

『あ……私のせいだよね…
申し訳ない事をしちゃったな…』

「でも！今回ちゃんと出来るし、そんなに思い詰めた顔せんでええよ！」

『プレゼント…
何か選んで持って行こうかな…？』

「それ、ええやん！
ジミン君めっちゃ喜ぶと思うで～♪」

『そうかな？
何にしよう…
そう言えば、何時からパーティーする予定？』

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