96.再来する不安 ページ16
-JM side-
ジニヒョンと皆のいる2階へ到着すると、美貴さんがスマホを片手に少し慌てた様子で出て来た。
《美貴さん？
どうしたんですか？》
《あ…うん、、
ちょっと電話してくるから、お茶飲んで待っとって！》
JN《どうしたんだろうね…？》
《何か…嫌な予感しかしないです…》
JN《うん…同感…》
今日と明日だけは何も起きないで欲しい…
せっかく楽しい気持ちだったのに、一気に向こうに引っ張られる…
この嫌な感覚が現実にならないで欲しい。
JN《ユンギ…》
YG《今、美貴さんが電話しながら出て行きましたけど…》
JN《うん…》
YG《何か言ってました？》
JN《いや、お茶飲んで待っててって…》
《ヒョン…僕…》
僕の言いたい事が分かったのか、それでもその言葉を遮るように…
YG《……まぁ、言われた通りお茶飲んで待っときましょう…》
《………》
ユンギヒョンは冷静だ。
僕は不安で仕方がない…
部屋に入れば、いつの間にか居なくなっていたと思っていたテヒョナも、グクとお菓子を食べながら戯れていた。
TH《ジミナ〜これ美味しいよ♪》
有無を言わさず口に放り入れてきたそれは、とてもとても甘いチョコレートだった。
《わぁ、本当だ〜…》
JK《ジミニヒョン…
美貴さんの電話、病院からみたいでした…》
《え…》
JN《グギッ！それ本当！？》
JK《多分…「救急車」って言ってたから…
違ってたらすみません。
Aさんの名前を言ってたので、また何かあったのかも…》
《そんな…！》
YG《……ジミナ、美貴さんが戻れば分かる事だ。
今はお茶飲んどけ。》
《……はい》
美貴さんが戻るまでに5分も掛かっていなかったけど、物凄く長く感じた。
《ごめん皆、これから病院に行ってくる…》
《何があったんですか！？》
《Aちゃんが倒れて、病院に運ばれたって…》
《《《《《《《！！》》》》》》》
JN《容態は！？》
《まだそこまでは…
急ぐから、皆は電車で帰って待っとって。
分かったら、ちゃんと連絡するから！》
YG《分かりました。》
美貴さんはそう言って、ユンギヒョンの返事を背に駆け出して行った。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 46人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Miyoshi | 作成日時：2021年7月11日 2時
