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95.元凶 ページ15

-?? side-

〜とある病院の医局室〜


「お前さ、最近笹原の妹とつるんでるんだって?」
「何だよそれ(苦笑)」


「いや〜、専らの噂よ?
付き合ってるんじゃないかって。」
「そんな事ある訳ないだろ。」


「だよなぁ、嫌いだもんなお前。
笹原の事。」
「分かってんなら聞くなよ。」


「妹は別なのかと思ってさ。」
「まぁ、顔は良いしスタイルも良いけどな。
でも考えてる事がヤバ過ぎだろ(笑)」


「何だよお前、まさかまたあれやってんのか?
実験みたいな事…もう止めとけよ。
何人駄目にしたよ…」
「望む奴がいるから、教えてやってるだけだよ。」


「おぉ〜怖っ!
問題になる前に止めとけよ…
前の時もヤバかったろ…?」
「まぁ、今回の結果を見てみないと。
どっちにしても、あの子が止めるって言うまでは続けるさ。」


「………左様か。
まっ、俺には関係ないから良いけど。
お、休憩終わるな。
じゃ、健闘を祈るぜ。」
「じゃーな。」



いつからだったか。
笹原の妹が度々この病院を訪ねて来るようになったのは…
もう大分昔のような気もするが、ほんの数ヶ月前の事だったっけ。


笹原とはインターンの時に同じ病院だった。
成績優秀、高身長、性格も良くて…それに加えてイケメンときたら、ナースにモテまくり。
盛りのついた男共は、妬みの目であいつを見てたっけ。
おまけに、親は有名な大学病院の医院長ときたもんだ。
でもそれを鼻にかけず、一インターン生として学び励んでいた。
俺も嫌いと言えば嫌いだったが、他の奴らとはその種類は違ったのかも知れない。


初めて笹原の妹に会ったのは、彼女が高校生の頃だった。
その頃からクールで斜に構えた雰囲気だったけど、笑うと可愛いなと思う子だった。
ところが、時を経て会ってみれば完全に病んでいて、健全とは言えない考えを胸に秘めていた。


俺は俺で人の記憶について興味があって、人知れず“人助け”と称して実験をし始めていて、彼女が兄である笹原の事を調べに俺の所へ来た時には十数人の人間の人生を破綻させていた…


インターンを無事に終え、俺と笹原は同じ病院に配属された。
実験の何人目の時だったか…
それすらも覚えていないが、俺は全てを笹原に擦り付ける形で病院を異動させていた。
医師免許の剥奪になってもおかしくない案件だったが、そうならなかったのは父親のお陰だろう。


うーん…
親の力で何とでもなる世界。



ぶっ壊してーな。




.

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設定タグ:BTS , ユンギ , ジミン   
作品ジャンル:タレント
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作者名:Miyoshi | 作成日時:2021年7月11日 2時

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