忘れたくない4【YG・JM】 (ページ14)

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「俺の家に来た時には、ミン・ユンギはそんな話はしてなかったから…
その後って事ですよね？」

「そうなんよ…」

「こんな短期間で…？
何があったらこうなるんだ…」

「余程受け入れたくない何かがあったんじゃないかと思うわ。
極度のストレスで、一瞬にして記憶を無くした人もいるし…
今回は、無くした…と言うよりは自ら消してしまった、と言った方が良いのかも知れないわね…」

「…………」

秀人君と先生は、少し難しい顔をして話している。

「先生、今日はこのまま入院ですか…？」

「いえ、特に異常がある訳ではないので今日はお帰り頂いて構いませんよ。」

「良かった…
もう少し休んでから行こうか？」

『ううん…
もう大丈夫だから、帰ろうかな。』

「じゃあ、行こっか。」

先生と秀人君に挨拶し、私は美貴さんと家路に着く。

「明日のパーティーの事なんやけど…
体調悪かったら無理せんでええよ！」

『うん…』

「………
心配やから、今日はAちゃんとこに泊まろうかな！
また何があるか分からんし…」

『え……良いの？
正直、少し心細かったから嬉しい。』

「よっしゃ！そうと決まれば、お泊まりグッズを買って行こう！」

お泊まりグッズと言ってもそんな大がかりな物ではなくて、女子会と言うかパジャマパーティーと言うか、要はお酒やらお菓子やらを買って帰る訳です(笑)

…………………………………………………

「『カンパーーーイ！！』」

家に着き、まだ夕方の入り口でほんのり薄暗くなったばかりだけど、私達は早速飲み始める。

「プハァ～！美味いなぁ♪
久し振りにお酒飲んだ～」

『私も(笑)
色々あって、飲んでなかった…』

「なぁ…思い出すの辛いかも知れんけど、何となくでも思い出されへんかな…？」

『……っ。
何となく…だったら…』

「うん。」

『夢だけど、夢じゃなかった…的な？
となりのなんちゃらみたいな現象って言うのかな…』

「あぁ(笑)」

『でも、となりのなんちゃらみたいに嬉しくもないし、喜べない。
何かモヤ～ってしてて、すっきりしないし。
ずっと気持ち悪いの…』

「それって、BTSに関係してる事だから皆の事だけ忘れてるんだよね？
最初はジミン君だけだったけど、今は全員忘れちゃってる…
最初のジミン君の時に何かあったんちゃうの…？」

『ジミン…くん…』

あぁ…
佳織とジミンが夢に出てきたんだ…
夢だけど夢じゃない…
ここまでは思い出せていた。

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