忘れたくない4【YG・JM】 (ページ1)

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88.言葉の魔術師ページ1

-～♪～-

『もしもし…』

「うちやけど…」

『うん…今日は来てくれたのに、何かごめんね。』

「えぇんや。
あんな、明後日家でパーティーするんやけどAちゃんにも来て欲しくて…」

『ちょっと…
そう言う気分になれなくて…』

「うちの子らも会いたがっとるんよ。
久しく会っとらんかったやろ？
大きくなったから、久々に会うたって？」

確かに、姪っ子達にはもう何年も会っていなかった。

『そうだね…
確かにずっと会ってなかったから。
じゃあ行こうかな…』

「よっしゃ！
ほんなら、明後日迎えに行くから！
それと、改めてバンタンの事も紹介するからねぇ～♪」

『ちょっ！ちょっと待って！
BTSの皆さんも居るって事？！』

「そうやけど…だめ…？」

『いや…駄目と言うか…
何処でパーティーするんだっけ？』

「うちの実家～♪
そんで……………」

あれ…美貴さんの実家…
そう言えば、初めて行ったのっていつだっけ？
大きい家だなぁって思ったのを覚えてる…

「………もしも～し？」

『あ…うん。』

「そう言う事やから、おめかしして待っててね♪」

『そう言う事って…？』

「せやから、前倒しでハロウィンパーティーするから♪」

『ハロウィンパーティー…』

「急なことやったから、仮装するのはバンタンメンバーだけって事になっとるけど、Aちゃんはどないする？
仮装するなら、明日衣装買いに行くんやけど一緒に行く？」

『ううん！それは大丈夫！』

「ほんなら、明後日迎えに行くで決定やね！」

『うん…』

「楽しみにしとるから♪
じゃ、また明後日に～」

電話を切ると、激しく後悔の念が押し寄せてくる。

『これで良かったのかな…』

何も思い出せていない状態でBTSのメンバーに会うのが怖い気持ちと、会えば何か思い出せるかも知れないと言う期待と、色んな感情が入り交じって落ち着かなくなる。

でも、もう断れない。

『明後日か…』

私は、気持ちを切り替えて失礼の無いように予習をする事にした。
持っていた雑誌関連を読み漁り、DVDももう一度観た。
CSの録画もあって、それも観る。

『ヤバい…もう…
格好良過ぎる…』

こんなに凄い人達と、数日でも一緒に居たのかと思うと不思議な気持ちになる。

『“微妙な三角関係”だって…
ユンギって人、何でこんな日本語覚えたんだろ？
面白過ぎる…』

結局、朝までBTS…

これで予習になってるかは分からない。

それでも、出来る事の最善だった。

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