・ ページ24
.
「うーん…なるほど。
本当に、ごく少数の人がこう言った症状になった例はあるんですけど。
薬で治るものでもないので、自然に表情が戻るのを待つしか無いんです。」
『そう…ですよね…』
「気を落とさず、気持ちが回復すれば徐々に戻る筈ですから。」
『はい…
あと、これは私も良く分からないんですけど…
記憶が曖昧？会った筈の人と会った事を覚えていなくて…』
「それも、治療薬は無いんですが…
それは恐らく思い出したくない出来事だったり、思い出したくない人…なんじゃないかと思います。」
『はい…何となく、それは分かります。』
「今日は、安定剤と眠剤を処方します。
先ずは、ゆっくりと休む事から始めましょう。
診断書要りますよね？」
『はい。お願いします。』
「じゃあ、今回は一ヶ月で出しておきますね。
診察は、5日後に来て下さい。
時々、安定剤が合わなくて副作用が出る方もいるので、もしもいつもと何か違うと感じたらその時は遠慮なく受診して下さいね。
その時に、詳しい話をしましょう。」
『はい。
ありがとうございました。
失礼します。』
「お大事に。」
会計を済ませ、薬局で薬を処方して貰い帰路に着く。
(日が暮れるの早いなぁ…)
公園の脇を通り過ぎようとして、ふと園内に目を向ける。
『！！』
思わず立ち止まってしまった…
佳織がいる。
その側に知らない男性と、もう一人見覚えのある男性がいた。
(ジミン……？
何で佳織と…？)
そう思っていると、ふと佳織がこちらを見た気がした。
隠れる場所はない…
そのまま立ち尽くしていると、二人は何やら話し込んでいる。
もう一人の男性は黙ってそれを見ていた。
その時、徐にジミンが佳織に近付き立ち止まる。
(……何？)
佳織がジミンを引き寄せたと同時に、ジミンも佳織を抱き寄せて……キスをした。
(な…んで…？)
私にした時と同じように…
頭が真っ白になった。
(これは夢…？
昨日の私の方が夢だったのかな…？)
頭が重い…
………………………………………………………………
気付くと、家に帰っていた。
どうやって帰って来たのかも分からない。
(何でこんなに疲れてるんだろう？)
兎に角疲れが酷く、眠剤を飲み眠りに就いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 83人がお気に入り
お気に入り作者に追加
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
姫星(プロフ) - 初めまして！お話読ませて頂きました。すごく面白くて大好きです！もしよろしければパスワードを教えて欲しいです。よろしくお願い致します。 (2021年10月9日 20時) (
レス) @page13 id: b0f4fa90f5 (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - libicalさん» 初めまして！コメントありがとうございます！パスワードはメッセージに送らせて頂きました。ご確認下さい☆ (2021年9月24日 11時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
libical(プロフ) - 初めまして。お話読ませて頂きました。すごく面白くて、お話に引き込まれてしまいました。もし、よろしければ続きを読ませていただきたいので、パスワードを教えていただきたいです。よろしくお願いいたします。 (2021年9月24日 7時) (レス) @page5 id: 412d77e60a (このIDを非表示/違反報告)
Miyoshi(プロフ) - minhoさん» 初めまして！面白いと言って頂けてとても嬉しいです(#^.^#)メッセージをお送りしたので、ご確認下さいm(._.)m (2021年7月27日 1時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
minho(プロフ) - はじめまして、凄く面白くて一気に読ませて頂きました！よろしかったら4のパスワードを教えて頂けないでしょうか？ (2021年7月26日 22時) (レス) id: fefe1bf8de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：Miyoshi | 作成日時：2021年4月9日 2時
