26.脆い決意 ページ47
『はぁ…、もう着いちゃった…』
職場に着いた私はド緊張していた。
綾さんに佳織との出来事を告げてから、ほんの数日。
綾さんはどう思っただろう…
それより、職場の状況はどうだろうか……
大丈夫かな…
「あれ？Aちゃん？！
久し振り〜！体調大丈夫？
あの日、綾さんに呼ばれてから暫くお昼休憩に来なかったから、どうしたんだろうって心配してたのよ。
そしたら、入院したって聞いてビックリしたわ〜。」
『お陰様で、この通りすっかり大丈夫です！
すみません、ご心配とご迷惑をお掛けして…』
「こっちは大丈夫！
体が資本だから、無理しないようにね！
じゃ、また後で〜」
『はい。また後で〜。』
同僚と別れ、更衣室に向かう。
中に入ると、数名の人が着替えていた。
『おはようございます…。』
「あ！おはよう！大丈夫？」
「おはよう！結構長めの入院だったね？」
『お陰様で、大丈夫です。
ご迷惑お掛けしました。』
「今日からまたよろしくね〜！」
『はい。よろしくお願いします！』
皆がいつも通りで、少し気持ちが楽になった。
佳織「………」
『あ…………』
佳織「退院したんですね。
おめでとうございます。」
まだ一人着替えている人がいるからか、口調は丁寧だった。
『お陰様で…』
「お先に…」と最後の一人が退室した後…
佳織「良かったね？
皆に心配されて。
まぁ、それもいつまで続くかな？(笑)」
『っ…』
(怯んではいられない、私は変わるんだ…！)
『佳織…。
手紙…返して…っ…！
あの日、持って行ったよね？！』
一瞬驚いた顔をする佳織。
でもすぐに元の表情になり
佳織「な〜んだ。
やっぱりバレてたか(笑)
でも、返そうにも返せなくなっちゃった…。
捨・て・ち・ゃ・っ・た・から〜♪」
『っ！何でそんなことっ！』
佳織「はっ…。
何でって？
分かり切ったこと聞かないでよ(笑)
あんたさ、まだ私のこと理解してないの？」
そうだ…
私は分かっていたはず。
頭では分かっているのに、心が付いていかない…
佳織「あんたって、どこまでも偽善者なんだね。
本当、昔からムカつく…」
『…………………』
結局言い返せない私…
佳織「言いたい事あるなら言いなさいよ！」
ーｶﾞﾁｬｯー
綾「ちょっと、二人とも！
もうミーティングの時間よ！」
.
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Miyoshi(プロフ) - ペコさん» 初めまして。メッセージにパスワード送りました！これからも楽しんで頂けるように頑張りますね(>ω<) (2021年7月9日 19時) (
レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは 初めまして 更新楽しみに待っていました。パスワードを教えてほしいです。よろしくお願い致します。 (2021年7月9日 18時) (レス) id: 2a68d98bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：Miyoshi | 作成日時：2021年3月19日 4時
