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「じゃあ…今日は帰るね…。
何か変な空気にしちゃってごめん。」
『うん、大丈夫(苦笑)またね。』
美穂が帰り、また考えてしまう。
正直国同士とか、考えてもどうにもならない。
色んな情報を見て、分かった上で好きなんだから。
それで良いんだって頭では分かっているのに…
大人になると、余計なことを考えてしまう。
大丈夫だろう…何とかなるだろう…
みたいな【だろう運転】は出来なくなって
大丈夫じゃないかも知れない…どうにもならないかも知れない…
の【かも知れない】運転が通常になる。
『はぁ…』
[〜♪〜]←電話
『もしもし。』
「もしもし〜、久し振りやね!
元気にしとった?」
何年振りだろう。
義理の姉、美貴さんからの電話だった。
『お久し振り!
一応元気にしてたよ。』
「それは良かった!
でも、一応なんや?(笑)」
『まぁ(苦笑)』
美貴さんは関西出身の人。
学生時代に私の住んでる地域に引っ越してきて、兄と出会って付き合い、後に結婚した。
コテコテの関西弁でとにかく明るい人。
「何や、ちょっと元気ないんちゃう?」
さっきの話題を切り出すか迷ったけど、モヤモヤしていた事もあり思いきって話してみた。
「そうかぁ…。
まぁな、その友達の言わんとしてる事は分かる。分かるけどね…」
「うちは生まれてからずっと日本に住んどるから、確実な事は言えんけど…。
うち自身は嫌だって思った事は無かったけどな。」
「うちのオンマとアボジはバリバリ反日教育的なのを受けてたのかも知れんけど、今まで日本の悪口聞いた事ないしなぁ。」
「韓国人でも日本に対して思う事は十人十色やと思うけどね。
うちらがずっと日本に住んどるのが何よりの証拠やん!」
美貴さんはそう話してくれた。
(歴史問題で関係が悪いのは仕方ない。
悩んだり迷うのは止めよう。
自分の気持ちに素直でいよう。)
美貴さんの話を聞いて、そんな事を思った。
「それよりもさ、K-POP好きなんや?(ニヤニヤ)」
『え?
あっ、うん…』
さっきの話の流れで、バンタンの名前は出さずにK-POPを話題にしていた。
「どのグループが好きなん?」
『防弾少年団だけど…』
「ほんまに!?
Aちゃんが中学生の時に、何回か会ったことがある韓国人留学生がいたの覚えとる?」
ずっと名前を思い出せないでいるあの人の事だ。
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Miyoshi(プロフ) - ペコさん» 初めまして。メッセージにパスワード送りました!これからも楽しんで頂けるように頑張りますね(>ω<) (2021年7月9日 19時) (レス) id: 8b7a46973a (このIDを非表示/違反報告)
ペコ(プロフ) - こんばんは 初めまして 更新楽しみに待っていました。パスワードを教えてほしいです。よろしくお願い致します。 (2021年7月9日 18時) (レス) id: 2a68d98bec (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:Miyoshi | 作成日時:2021年3月19日 4時