Clover【レッドアイズ監視捜査班】Ⅰ (ページ10)

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山崎｢このID、TEDってテッドバンディの事やろ」

被害者の女性は、アマチュアカメラマンが
募集しているモデルのアルバイトに
頻繁に応募していたらしい。

犯人はそれを利用した。

小牧｢このTEDって奴相当やばいよ。
3ヶ月前の事件の時、誘拐した当日？
ダークウェブ上の動画サイトで
殺人をライブ配信してる。」

『悪趣味だね』

どんなものなんだと思ってウェブのサイトを見る。

『これやばくない？』

″本日夜7時殺人スタート″と書かれており、
カウントダウンは既に始まっていた。

2時間後には、彼女も殺される。

島原｢それまでに、必ず丸容を見つけ出す。いいわね｣

しばらく映像を見ていると画面の端から
覆面の男が顔を出す。
そして怯えている女性に近寄っていく。

『…っあのコート』

私たち4人と島原さんは響介さんを見る。
響介さんはじっと映像を見つめている。

島原｢公園の監視カメラ映像に色推定掛けて。」

先程の監視カメラの白黒の映像に色が着く。

『…！』

男の着ているコートの色は青色だ。

響介さん、顔怖い。

伏見｢小牧、5分だ。」

小牧｢え？」

伏見｢車に乗るまでの5分で
犯人の行方をつきとめろ」

小牧｢はーい」

伏見｢紅羽もサポート頼む｣

要くんはカタカタとパソコンを操作し始めた。
私も隣でパソコンを少しいじる。

長篠｢5分って…
システムにかけても10分はかかる。」

小牧｢そう？」

長篠｢え？」

『要くん、これ推定ルートね。』

小牧｢ありがと。
俺と紅羽ちゃんならこんなの簡単だよ｣

そう言って笑いながら操作を続ける要くん。
私は走って廊下の響介さんの元へ行く。

『響介さん！』

伏見｢紅羽、どうした｣

『冷静に、ね』

伏見｢分かってる。大丈夫だ｣

そう言って私の頭を撫でて車へと足を進めた。

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