Clover【レッドアイズ監視捜査班】Ⅰ (ページ8)

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第1話￤テッドバンディページ8

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長篠｢如月紅羽。
慶應義塾大学在学中に男女を殺害、服役後釈放…｣

『周りの大人が役に立たないから自分でやるしか無かったんだよ』

長篠｢…っ前科者を警察で雇うなんて。」

伏見｢刑事を辞めてから、この4人の力を借りてここまで生き延びてこれたんです」

島原｢本気なの？」

伏見｢はい。」

そんなやり取りをすると室内に音声が響き渡る。

《至急至急、神奈川本部よりKSBC。》

島原｢KSBCです、どうぞ」

《横浜中央公園駐車場内にて誘拐容疑事案発生》

｢横浜中央公園および周辺の監視カメラ繋げます｣

モニターに公園内の様子が映し出される。

長篠｢通報者は公園の警備主任岩槻光哉。
現場の状況が届きました。」

岩槻【監視カメラに、女性が車に連れ込まれるのが映ったんです。それで通報しました】

島原｢その映像に繋いで。」

長篠｢午後5時14分。
事件発生時の映像を出します。」

モニターの映像が犯行時の映像に切り替わる。
女性とギプスをした男性が
待ち合わせをしている様子。

島原｢待ち合わせね。」

長篠｢知り合いでしょうか？」

男性が何か凶器を取り出し女性を殴って
そのまま女性を車に乗せて
どこかへ逃走してしまった。

『これってまるで』

山崎｢テッド・バンディやな。」

島原｢テッド・バンディ？」

山崎｢さすが紅羽、知っとるんか？｣

『ん』

知っている手口に思わず声を出してしまったが、
どうやら私の考えは合っていたらしい。

『模倣犯…だね。』

要くんが空いていたデスクに座り
パソコンでテッドバンディについて調べ始めた。
さすがのタイピング。

長篠｢ちょっと！勝手に触らないで！｣

『はは』

長篠さんの言葉に聞く耳も持たない要くん。
ちょっと面白くて思わず笑うと
長篠さんに睨まれた。わー怖い。

苦笑いしながら要くんの隣に椅子を持ってきて座る。
ちょっと嬉しそう。

小牧｢1974年から1978年の間に7つの州で
30人以上の女性を殺害した、連続殺人犯」

『テッド・バンディも、
シアトルで偽物のギプスをして、
体が不自由だと装って、犯行に及んだの。』

小牧｢へぇ～。さすがだね」

『まぁ、色々調べてた時期もあったからね。』

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